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学校説明会レポート
サレジアン国際学園世田谷中学校
2024年6月28日(金)
21世紀に活躍するための「世界市民力」を育成するカトリックミッションスクール
サレジアン国際学園世田谷中学校は、小田急小田原線「成城学園前」駅から路線バスで約10分、東急田園都市線・大井町線「二子玉川」駅からはスクールバスで約15分の閑静な住宅街にあるカトリックミッションスクールです。2023年の共学化を機に、それまでの目黒星美学園中学校から現在の校名に変更されました。
この日のオンライン説明会の冒頭では、昨年6月に学園長に就任した大橋清貫先生があいさつしました。地球規模の問題が深刻化するなか、AIなどのテクノロジーが急速に進化する21世紀において求められる力として「未知の問題を解決する力」を挙げる大橋先生は、「これからの時代は『習ったことがない』『やったことがない』では通用しません。そこで本校では、『21世紀に活躍できる世界市民力の育成』という教育目標を全校で共有しています」と述べました。それを実践するために、同校では、「英語で物事を考えられるようになる環境」「サイエンス思考が磨かれる環境」「常にグローバル志向を持てるようになる環境」「考え続けることが当たり前になる環境」を重点的に整えているとのことです。
続いて、本科推進部長の市橋朋之先生とインター推進部長の上田かおり先生が、教育の特色について説明しました。同校には「本科クラス」と「インターナショナルクラス」とがあり、両クラスともすべての科目でPBL(Problem Based Learning)型授業を行っています。この授業では、冒頭で生徒の思考を刺激するトリガークエスチョンを提示し、問いを分析する力、仮説の検証・論証を繰り返しながら自論を構築する力、説得力をもって発表する力などを磨きます。
また、本科クラスには、「数理情報プログラミング」「人文社会科学」「自然科学」という三つの学問領域において学問を横断する九つのゼミがあり、自分の興味関心・価値観を徹底的に深掘りできます。2025年度入学生からは新たな教育プログラム「MEDICO(メディコ)」もスタートさせ、将来、医学やデータサイエンスで社会を善に導く人物を育成します。英語は中1で週8コマ設定され、そのうち5コマはオールイングリッシュとのことです。今年度からはインターナショナルクラスへの学内留学も可能となりました。ハイレベルな英語力が前提で、英語で行われているアドバンストグループの数学・理科・社会の授業を1日1コマに限り受講できます。ホームルームや掃除の時間もインターナショナルクラスに参加し、英語を使ってコミュニケーションを図ることで、英語を学ぶ意欲を高めるのが狙いです。
インターナショナルクラスは、インターナショナルティーチャーの担任と日本人の副担任の2名体制で、「英語で学び英語で考える学校生活」を送ります。スタンダード、インターミディエイト、アドバンストと三つのレベルで展開される英語の授業は週10コマ、オールイングリッシュで行われています。英語力に応じてスタンダードとアドバンストの2グループに分かれて学びますが、各グループの生徒がバディを組み、学校生活を互いにサポートし合っています。また、週2回のサレジアン・アカデミック・プログラム(SAP)では、多角的な視点を身につけるとともに、アカデミックライティングの基礎力、英語で思考し世界に発信する力を磨いています。
2025年度の一般入試は、2月1日の午前・午後、2日午後(特待生入試)、3日午前(MEDICO入試)、5日午前の計5回実施されます。本科・インターナショナル(スタンダード)は全日程とも4科のみで、MEDICO入試は2科(算数・理科)、インターナショナル(アドバンスト)は英語筆記・英語エッセイ・面接(英語・日本語)が課されます。なお、英語の筆記試験は、英検®2級以上相当のスコアを保持している受験生には優遇措置を設ける予定とのことです。詳しくは学校ホームページでご確認ください。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
豊かな緑に囲まれたサレジアン国際学園世田谷中学高等学校のキャンパス。これまでに化学室・生物室・PCルームをリニューアルし、今年の秋には新しい図書館が完成します
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