受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

横浜富士見丘学園中学校

2024年6月15日(土)

“Academic”と
“Global”のプログラムで生徒の将来の選択肢を広げる

 1923年創立の日の出女学校を前身とする横浜富士見丘学園中学校・高等学校は、2019年に共学校に移行し、「敬愛・誠実・自主」の校訓の下、時代の変化に対応した教育改革を推進しています。今年、創立101周年を迎えた同校は、理想の学校づくりに向けてさらなる一歩を踏み出しました。

 サピックス小学部横浜校で開催されたこの日の説明会の冒頭、理事長でもある校長の永川尚文先生は、中高6年間のクラス編成について、次のように説明しました。「これまで中学は男女別にクラスを分けていましたが、2025年度の入学生からはすべて男女混合クラスとします。そして、高校では、国公立大学や早慶上理をめざす『文理総合特進クラス』と、GMARCHをめざす『進学クラス』とに分かれ、特進クラスは高2でさらに文系・理系に分かれます」

 次に、同校の教育の2本の柱となる“Academic”と“Global”の多彩なプログラムについて紹介されました。まず“Academic”では、確かな学力を身につけるための充実したサポート体制を整えています。中1・2生が教員とやり取りする学習記録ノート「あしあと」もその一つです。ノートは生活と学習にリズムをつけ、教員との信頼関係を築くのにも役立ちます。また、週3回、放課後に全学年を対象とした学習支援センター「TERAKOYA」を設置し、塾講師がチューターとして生徒の自学自習をサポートしています。希望制の校内塾「Success塾」では、英検®講座やバイオリン講座を受講できるほか、高校生には英語・数学・国語の講座も開講されています。このほか、ICTを活用したオンライン教材を導入して学習内容の定着を図るとともに、教科の枠を超えた「生きる力」も育てようとしています。永川先生は「中1~3対象の『FLAP(Fujimigaoka Liberal Arts Program)』は、本校独自のプログラムです。バイオリン・油絵・礼法、英語の多読多聴、国際教養講座などを通して感性を磨き、国際教養人としての資質を高めていきたいと考えています」と話しました。さらに高1では、企業から与えられた課題に半年かけて挑む企業連携型探究学習「クエストエデュケーション」に取り組みます。その成果を発表する「クエストカップ」の全国大会には、9年連続で出場しているとのことです。この活動内容をアピールして、総合型選抜で難関大学合格を勝ち取った生徒もいます。

 二つ目の柱である“Global”では、ネイティブ副担任制度(中1・2)をはじめ、生きた英語力を伸ばすための数多くのプログラムを実施しています。海外研修には、中3生全員が参加する「オーストラリア海外研修」、希望制の「セブ島英語研修」(中1~高2)、「オーストラリア短期留学」(中3~高2)があり、生徒たちは国際的な視野を培っています。

 さらに、今年度から新たに「海外大学指定校推薦制度」がスタートしました。これについて永川先生は「アメリカやイギリスなど世界7か国80校の提携大学に、英語のスコアと本校の高校3年間の成績だけで合格できる画期的な制度です。日本の大学とも併願でき、入学までに基準のスコアを獲得できれば、受験時に基準を満たしていなくても出願が可能です。中学卒業までに英検®準2級、高1で英検®2級、高2でIELTS6.0(英検®準1級相当)の取得を目標として、高校には『IELTS講座』を新設して、英語力向上に取り組んでいます」と述べました。そして最後に「本校は、国内のトップ大学はもちろん、海外大学への進学も視野に入れた意識の高い生徒たちをさまざまな形でバックアップしていきます」と熱く語りました。

 2025年度の中学入試では、得点率に応じて入学金や授業料を免除する、A・B・Cの三つの特待制度に加え、同校が第一志望であることを条件として、文化芸術や体育活動で一定以上の成果を収めた受験生を対象としたS特待の制度を設けるとのことです。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 相模鉄道本線「二俣川」駅から徒歩12分。趣きのある校舎には、職員室に隣接した交流ラウンジや自習室、1000名を収容できる大講堂などの施設・設備が充実しています

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