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学校説明会レポート
星野学園中学校
2024年6月3日(月)
「全員で前進」を合言葉に、これからの社会を担う「人財」を育成
星野学園の前身は、1897年開設の私塾「星野塾」です。女子高校として長い歴史を歩んできましたが、2000年に共学の中学校を開校し、その3年後には高校も共学化されました。創立者の星野りちが掲げた「誰もが公平に知識や技能習得のチャンスを得るとともに、良き人格の育成をめざす全人教育」を行うという理念の下、「全員で前進」を合言葉に、生徒一人ひとりの個を強くして、時代に流されることのない、健やかな知性と豊かな教養・品格を備えた、これからの社会を担っていく「人財」の育成をめざしています。
この日のオンライン説明会の冒頭では、教頭の渡邉朋子先生より教育の3本柱について説明がありました。
一つ目は「知を築く」習熟度別学習指導です。生徒一人ひとりが「わかる、できる」と感じる授業を実践するため、中学のクラスは入学試験の結果に応じて習熟度別に編成され、発展学習に力を入れる「理数選抜クラス」と、基礎学力の構築を重視する「進学クラス」とに分かれて学びます。進級時には成績によって、クラスの入れ替えが行われることもあります。学年全体では同じ教科書と問題集で学びを深めますが、理数選抜クラスでは、応用問題を中心に授業を行います。特に学力の差が開きがちな英語・数学では習熟度別の「展開授業」が行われています。英語・国語・数学は公立中学の約1.5倍の授業時間を確保していますが、なかでも先取り学習を行う数学では、高3で演習の時間を潤沢に確保するため、中2で中学の内容を終え、中3から高校の範囲に入ります。
高校では、志望別に「理数選抜」「S類特進選抜」「α選抜」「β」の4コースに分かれます。このうち理数選抜コースには、中学からの内部進学者だけが在籍し、東京大学や医学部医学科をめざします。週2回、7時間授業を行うほか、東京大学などの大学院で学ぶ留学生と英語でグループディスカッションを行う「グローバル人材育成講座」や、最難関大学や医学部の教授による「大学出張講義」など、理数選抜コース独自のプログラムも設けています。高2進級時からは4コースともに文系・理系に分かれ、志望校に合わせたカリキュラムで学びます。高3では志望大学合格に向けて、演習を中心とした授業が行われています。なお、理数選抜コースは、国公立大学や医学部医学科受験に向けたカリキュラムとなっているため、学校推薦型選抜には応募ができず、途中で他コースに移ることは不可となっています。
二つ目の「世界につながる」国際人教育では、コロナ禍で一時中止していたオーストラリアでのホームステイを体験する中3の修学旅行を2025年度より再開することが決定しています。また、中1・2の希望者を対象にしたTOKYO GLOBAL GATEWAYでの国内研修や、福島県のブリティッシュヒルズでの国内英語合宿は、生徒からとても人気があるそうです。
三つ目の「心を動かす」情操教育としては、キャンパス内にある約1500席のハーモニーホールに世界水準のアーティストを招き、オーケストラやバレエといった本物の芸術に触れる芸術鑑賞会を年1回開催しています。また、クラブは中高ともに全員加入制で、関東大会や全国大会に出場するほどの実績を誇るクラブが運動部・文化部とも複数あります。
こうした教育活動の成果として、2024年春は、国公立大学・大学校に96名(うち現役91名)が合格しました。過去3年間では、一橋大学(商学部)、高知大学(医学部医学科)、筑波大学、お茶の水女子大学などにも現役合格者が出ているそうです。渡邉先生は「国公立大学や最難関私立大学に現役合格した生徒たちは、みんな部活動に打ち込みながら行事にも積極的に参加していました」と、同校の生徒が文武両道を実践していることを強調しました。
JR・東武東上線「川越」駅、西武新宿線「本川越」駅などからスクールバスを運行。広大なキャンパスには、全天候型の人工芝グラウンド「星野ドーム」をはじめ、1500席のハーモニーホール、二つの体育館と総合グラウンドなど、さまざまな施設がそろっています
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