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学校説明会レポート
神奈川大学附属中学校
2024年6月12日(水)
「学び続ける生徒」を育てる多彩なプログラムで、一人ひとりの成長を応援
1984年に設立された神奈川大学附属中・高等学校は、約5万坪の広大な敷地に、充実した施設を備えた進学校です。「質実剛健」「積極進取」「中正堅実」の建学の精神の下、生徒の主体性や協働性を引き出す教育に取り組んでいます。
この日の説明会では、冒頭でこの4月に校長に就任した小林道夫先生があいさつに立ち、「創立以来、本校は理数教育・英語教育・情報教育を重視し、多くの改革を行ってきました。これからも『学び続ける生徒を育てる学校』として、さまざまなプログラムを準備し、生徒一人ひとりと向き合いながら全力でサポートしていきます」と語りました。
次に、副校長の馬場有希子先生が登壇し、同校の特色を四つ挙げて、教育内容を説明しました。一つ目は、広大なキャンパスと伸び伸びとした校風です。この日は、中1のインタビュー動画とともに、四季折々の美しい自然の中で学校行事や部活動に打ち込む生徒たちの姿が紹介されました。
二つ目は、1学年が220名程度の完全中高一貫の共学校であることです。「男女比はほぼ1対1で、すべての授業や課外活動が男女共修で展開しています。6年間で生徒同士の絆が深まります」と馬場先生は言います。
三つ目は、附属校でありながら、多様な進路を支援していることです。神奈川大学への被推薦権を保持したまま他大学を受験することができ、国公立大学と早慶上理GMARCHへの進学率は60~70%にも上ります。また、6か国の42大学と提携する「海外協定大学推薦制度(UPAA)」があり、日本の大学と海外の大学を併願することも可能です。馬場先生は「オーストラリアのニューサウスウェールズ大学が国内で開講する大学進学準備コースへの推薦制度や、マレーシアのテイラーズ大学への指定校推薦制度も新設しました。本校での学習の延長線上に、海外の名門大学への進学をめざせる道があるのです」と胸を張ります。
こうした生徒の目標を支えるため、卒業生との交流プログラムや、附属校の強みを生かした高大連携のプログラムを豊富にそろえ、学習のサポート体制も強化しています。英語・数学については、中1・2は少人数制の授業と週末のWT(ウィークリーテスト)や勉強会で基礎・基本の力をつけ、中3・高1は習熟度別のクラスで学びます。さらに、高2・3ではそれぞれの希望の進路に合わせたコース制を取り入れています。昨年度からは、教室を自習室として開放する「放課後自習室学習支援プログラム」がスタートし、部活動と両立しながら学習に取り組める、学校完結型の学習環境も実現しました。
そして、四つ目が先進的な教育に挑戦していることです。同校では、2018年から導入した1人1台のタブレットパソコンをあらゆる場面で活用しながら、ICT教育を推進しています。グローバル教育としては、中1~3が英語漬けの3日間を送るBEC(Breakthrough English Camp)のほか、中3~高2の希望者を対象に「問題解決型」(ベトナム)、「語学型」(セブ島)、「国際交流・文化体験型」(イギリス)の3タイプの海外研修プログラムを実施。STEAM教育にも力を入れており、中3と高1は「探究の時間」に興味・関心に基づくテーマで探究を深め、論文執筆を行います。加えて、「ドリカムプロジェクト」(中3~高3の希望者)では企業・研究所訪問、模擬国連への参加など、幅広いプログラムにチャレンジできます。
馬場先生は、最後に、今年度から新たに「生徒が主役の三者面談」を開始することに触れ、「これは、生徒が自分自身を客観的に見つめ、自身の目標や、努力したことなどを担任と保護者にプレゼンする面談です。このような取り組みを通じて、生徒たちが成長する過程を大切にしていきたいと考えています」と強調しました。
神奈川大学との連携プログラムとして中3から大学を知る機会を設け、大学の研究室の指導の下で遺伝子組み換え実験や宇宙エレベーターロボットの製作にも取り組んでいます
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