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学校説明会レポート
広尾学園小石川中学校
2024年6月10日(月)
「本物との出会い」を重視するキャリア教育で将来を見据え、視野を広げる
広尾学園小石川中学校・高等学校は2021年4月、前身の村田女子高等学校から校名を変更し、男女共学の中高一貫校として新たなスタートを切りました。同校は「自律と共生」という教育理念の下、「広尾学園と同等同質の教育」の実現に向けて改革を進めており、広尾学園で実績を積んだ教員も多数在籍しています。キャンパスは文京区本駒込の落ち着いたエリアに位置し、近隣には、国の特別名勝にも指定されている六義園や、連携協定を結ぶ東洋学の専門図書館「東洋文庫ミュージアム」があります。
この日の説明会の冒頭、教頭の遠藤賢先生は、学園の概要とコースについて紹介しました。同校では、将来社会で活躍する人を育てるために「問題解決能力とコミュニケーション能力の養成」「グローバルな視野と高度な英語力の習得」「デジタルネイティブ世代にふさわしい最先端のICTスキルの習得」という三つのビジョンを掲げ、それらを実現するために「本科コース」を1クラス、「インターナショナルコース」を2クラス設けています。
「本科コース」は、幅広い学びを通して視野を広げ、自分の強みに気づくことを目的としています。中1から本格的なキャリア教育プログラムを展開し、難関大学や医学部への進学をめざします。一方、「インターナショナルコース」は、英検®1~2級程度の高い英語力を持つ生徒を対象としたアドバンストグループ(AG)と、基礎から英語力を伸ばすスタンダードグループ(SG)があります。AGでは英語による探究型のディスカッションやプレゼンテーションを取り入れた欧米スタイルの授業を行い、英語力をさらに高めて国内外の難関大学への進学をめざします。また、中3からは、海外の大学を受験する際に必要となるSATやPSATなどの大学進学適性試験に向けた対策も行っています。
2024年春(卒業生128名)は、国公立大学に9名、早慶上理に28名、海外大学に23名が合格。世界大学ランキングの100位以内に入る大学への合格者も輩出しています。遠藤先生は「中高一貫化第1期生は現在高1になりました。今後の合格実績にもご注目ください」と結びました。
続いて、広報部統括部長の池田雄斗先生からは、学園生活と募集要項についてお話がありました。授業以外の学習の場として、同校では朝礼前の10分間を「0限」として小テストなどを実施しています。この取り組みによって時間的なゆとりが生まれ、授業時間を講義やグループワークに集中して使うことができ、これまで以上に学びが活性化されているそうです。夏期講習は、4タームで計16日間行われ、120以上の講座を開講しています。どの学年の生徒も参加できる「無学年制」の講座や、資格取得をめざす検定講座、外部講師による大学受験講座などバラエティーに富んだ内容となっています。
力を注いでいるキャリア教育の紹介もありました。最大のプログラムは、広尾学園と合同で開催する「広学スーパーアカデミア」です。これは多様な分野の第一線で活躍する20人以上の専門家を招いて行う講義で、生徒たちが興味を持ったものを選択して受講でき、同校が重視している“本物に触れる体験”ができる貴重な機会となっています。
同校では現在、新校舎の増築を進めており、今年12月に完成予定です。地下1階・地上4階建ての建物で、学年全員を収容できるホールのほか、図書館を併設したラーニングコモンズも入る予定とのことです。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
エントランスには世界地図時計が設置され、校内の廊下にもグローバルな学びを促す壁画や書籍が用意されています
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