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学校説明会レポート
浅野中学校
2024年5月19日(日)
創立105年の歴史と伝統を誇る
神奈川県屈指の男子進学校
実業家・浅野總一郎によって1920年に創立された浅野中学校・高等学校は、京浜工業地帯やベイブリッジを望む高台に位置する男子校です。創立者の不屈の精神を表した「九転十起」と、他者への思いやり・気遣い・連帯力・協働力を養うことをめざす、初代校長・水崎基一先生の教育理念を反映した「愛と和」を校訓に掲げています。
説明会の冒頭、「どのような生徒に入学してほしいと願っているのか」と題し、校長の古梶裕之先生が同校の過去問に触れながら、教育方針について説明しました。最初に「自分の頭できちんと考えて理解をする習慣が身についている生徒」として、「円周率が3より大きい理由を説明しなさい」という2021年度の算数の問題を紹介し、「実際に円周や直径の長さを測り、割り算をしてみるなどの地道な作業を通じて、本当の学力が身についていくと考えています」と話しました。
続けて、「政府が再生可能エネルギーの普及に取り組むなかで、地熱による発電量が大きく増えていない理由を、資料をもとに述べよ」という2022年度の入試問題については、「与えられた資料から、出題者が問うていることをきちんと読み取り、自分のことばで自分の考えを相手に伝えようとする意識があるかを見ようとしたものです」と述べました。
また、同校には授業以外に、部活動や学校行事などさまざまな活躍の場があることにも触れ、「何事にも、自分から積極的に取り組もうという姿勢を持つ生徒に、浅野生として中高6年間を過ごしてほしい」と呼びかけました。
これまで以上にていねいな指導をめざし
募集定員を270名から240名に
次に、入試広報部部長の德山直先生が入試と学校概要を紹介しました。2025年度入試から募集定員が30名減り、40名6クラス編成に変更されます。これについて德山先生は「生徒たちの学習に対する集中力が高まるだけでなく、担任との面談など、個別の声掛けがより密になります」と説明しました。
同校では「学業・学校行事・部活動」を教育の3本柱に据えています。学業では、英語・数学を特に重視しています。90~120分程度の学習を要する課題を出しているのは、家庭学習の習慣化が目的です。
学校行事は、中1・2での林間学校とスキー教室、中高分かれての体育祭やスポーツ大会など、盛りだくさんです。この日は、希望者を対象とするグローバルプログラムの紹介も行われました。中2の春休みに行う3日間の英語実践プログラム、イギリスのオックスフォード大学でのリベラルアーツプログラム(中3から高2までの希望者)などがあります。
クラブは、運動系17団体と、文化系16団体と豊富で、活動日の制限はありません。引退時期も団体によってさまざまで、高3の夏まで続ける生徒もいます。
2025年度入試は、例年どおり2月3日に4教科で実施される予定です。德山先生からは、「30名の定員減にともなう合格基準点の変化は、例年の傾向であれば、この得点帯に大勢の方がいらっしゃることもあり、小さな変化にとどまると予想される」といった所見が伝えられました。
進学校ながら、多くの生徒が部活動にも打ち込んでいます。毎年3月中旬には、5年生以下の受験生と保護者の方を対象とした部活動見学体験会も開催しています
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