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学校説明会レポート
晃華学園中学校
2024年5月13日(月)
「人生の軸」を形成するために
まんべんなく学び、振り返る
200年以上の歴史を持つ「汚れなきマリア修道会」を設立母体とする晃華学園中学校高等学校は、1963年に開校したカトリックのミッションスクールです。キリスト教的人間観に基づく全人教育を実践し、「人とともに人のために生きる」生徒を育てています。
学校で開催されたこの日の説明会では、最初に広報部長の安東峰雄先生が進路指導の方針について説明しました。同校ではキャリア教育を「ライフガイダンス」と呼び、大学進学や就職をゴールとするのではなく、人生の礎となる価値観や社会的使命感を育てることを目的としています。安東先生は「全人教育の観点から、文系・理系のどちらかに偏らないカリキュラムを組んでいます。国公立大学をめざす生徒が多いのも特徴です」と語りました。
続いて登壇した社会科の松元賢次郎先生は、「晃華学園で過ごす6年間は、将来、直面する壁を乗り越えていくための人生の“ルーツ”になります」と語り、その具体的な取り組みとして、同校が注力する「ふりかえりの習慣」を紹介しました。
学校行事を含めたすべての活動で、結果ではなくプロセスに注目して「ふりかえる」ようにすれば、“自分の可能性”に気がつくことができます。たとえば、学習ではオリジナルの手帳を活用し、「①目標設定、②計画、③実践、④振り返り」の各段階で細かく確認します。時間・方法・質の観点から多角的に見つめ直せば、生徒たちは点数だけではなく学びのプロセス全体に目が向き、自分自身の成長を実感できるようになります。日ごろの学びを通じて培われた「ふりかえり」の姿勢は、粘り強い探究活動にも生かされており、2022年度の全国学芸サイエンスコンクールで金賞を受賞する生徒が出るなど、外部からも高い評価を得ています。
東大・京大を含む国公立大学と
早慶上理に計86名が合格
こうした「ふりかえりの習慣」は、「自分は何者なのか」「自分は将来、何を成し遂げていきたいのか」、すなわち“人生の軸”を考えることにつながります。それが壁を越える支えとなるのです。今春は東京大学・京都大学・一橋大学などの国公立大学に23名が、早慶上理に63名が合格しました。そのうち東京大学の1名は学校推薦型選抜、京都大学の1名は特色入試、東京工業大学の1名は総合型選抜で合格を果たしたそうです(過年度生を含む)。また、主要大学への指定校推薦枠も早稲田大学9名、慶應義塾大学4名、東京理科大学4名などたくさんあります。松元先生は「人のために生きることはけっして簡単ではありませんが、『すべて多く与えられた者は多く求められ、多く任された者はさらに多く要求される』というノーブレスオブリージュの精神の実践をめざして、光り輝く華へと成長してほしいと願っています」と結びました。
最後に、安東先生から2025年度入試について説明がありました。第1回の募集定員は例年同様の約50名ですが、第2回は約40名、第3回は約20名に変更されます。また、2月1日の午後の第2回は、国語の試験開始時刻が午後3時30分となります。
自習や食事など、自由に過ごせるラウンジ。学生食堂はありませんが、注文弁当や自動販売機で軽食を購入できます
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