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学校説明会レポート
日本女子大学附属中学校
2024年5月28日(火)
日本女子大学との高大連携プログラムが充実し、幅広い進路に対応
日本女子大学附属中学校は小田急線「読売ランド前」駅から徒歩約10分の緑豊かな丘陵にあります。その前身は、1901年に日本初の女性の総合高等教育機関として日本女子大学校とともに開校した附属高等女学校です。
説明会の冒頭、登壇した校長の野中友規子先生は、同校の教育方針と卒業生の進路について説明しました。まず、同校の教育の根底に流れる理念として、創立者の成瀬仁蔵のことば「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」を紹介し、「この三綱領は、在学中はもちろんのこと、社会に出てからも長きにわたって背中を押してくれる精神的支柱です」と話します。この理念に基づき、同校では、生徒たちが自己を見つめ、自分がどうありたいかを考えられるよう、心を耕すことを大事にした教科教育を行っています。また、生徒による自治活動を初めて取り入れた学校でもあります。生徒たちは話し合いを重ねながら主体的に行事を運営し、物事を進めていくスキルを身につけていきます。
日本女子大学の附属校ならではのメリットとしては、充実した高大連携プログラムが挙げられました。高1からの大学セミナー体験や大学の単位先取りの制度、理科教育のサポートなどがあります。同大学との連携は中学段階から行われ、理学部や文学部によるサマースクール、中3全員が受講する全学部による特別講義などが実施されます。また、理系志望者も多いため、今年3月には順天堂大学とも高大連携協定を締結しました。医学部や健康データサイエンス学部による特別講座が予定されています。
大学進学については二つの道があります。まず、日本女子大学への内部進学の道を選択すると、受験勉強にとらわれずに自分の好きなことに打ち込めます。一方で、内部進学の権利を保持したまま国公立大学を併願する道や、指定校推薦枠を利用して他の私立大学に進学する道もあり、附属中学校の出身者の3人に1人はこちらを選んでいます。「総合型選抜で大学進学を決める生徒も多く、本校の中高6年間で鍛え上げる、書く力や自己を語る力がいかんなく発揮されています」と野中先生は話しました。
また、こうした自己表現力を磨く機会として、中高別々に展開される自治活動、IT機器を利用したこまめな添削、本を丸ごと1冊味わう国語の授業、生徒全員の作品の掲示、緑豊かな校地や学外で行う本物に触れる教育などが紹介されました。理科においても、年に40回もの実験を実施します。そしてその都度、生徒がみずから仮説を立て、手を動かしてその結果を検証するといった取り組みを行っています。
この日は、入試の変更点についても説明がありました。従来は、2月1日午前と3日午前に4科入試を実施していましたが、2025年度からは、2月1日午後に算数1科入試を導入します。あわせて、一般入試における面接を廃止することになりました。一方、海外帰国生入試の面接については、引き続き実施されます。
算数1科入試の問題形式は従来の算数と同様ですが、全体の問題数や配点が増えます。サンプル問題は秋に公開される予定です。
ウグイスなど野鳥のさえずりが聞こえる自然豊かな環境で、本物に触れ、五感をゆさぶる教育が行われています
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