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学校説明会レポート
品川翔英中学校
2023年11月2日(木)
常に時代の先を見据えた教育で
「学び続けるLEARNER」を育てる
品川翔英中学校・高等学校の前身は、1932年創立の「京南家政女学校」です。1957年に小野学園女子中学・高等学校と改称し、2020年4月に現校名に変更すると同時に、男女共学の進学校となりました。
この日の説明会では、校長の柴田哲彦先生が登壇し、ハーバード大学教授のハワード・ガードナー氏が提唱した「多重知能理論」を例に挙げながら、同校の教育について説明しました。これは「人間は誰しも単一ではなく八つの知能を持っている」という考え方です。柴田先生は「現在の入試では論理数学と言語の能力が問われていますが、このような『認知能力』の高さが、必ずしも社会に出てからの活躍に直結しているわけではありません。人の気持ちを読み取り、感情をコントロールするなどの『非認知能力』を後天的に伸ばすことが大切なのです」と強調しました。
校訓に「自主・創造・貢献」を掲げる同校では、非認知能力を伸ばしながら「学び続けるLEARNER」の育成をめざし、生徒たちが中高6年間で「愉しむ力・主体性・自律性・協働性・批判的思考力・創造力・貢献力」を培えるよう、常に時代の先を見据えた先進的な教育内容を取り入れています。
同校が採用している「メンター制」もその一つです。これは、一方的に教員が「教える」のではなく、生徒の自主的な学びを教員が支援するもので、メンターは生徒の学習に伴走し、本人だけではなく保護者ともコミュニケーションをとりながら学習相談や悩みごとに対応します。なお、メンターとなる教員は生徒自身が選べます。
探究学習が中心の “LEARNER'S TIME”で
認知スキルや非認知スキルを習得
生徒の認知スキルや非認知スキルを習得するため、中学では週6コマの“LEARNER'S TIME”というプログラムが組み込まれています。そこでは、探究学習を中心に、「学び方講座」「プログラミング」など、さまざまな授業が行われています。探究学習では、生徒がみずから設定した課題を研究し、中3では3年間で学んだ内容を論文にまとめます。このほか、京都先端科学大学による出張講義、品川区という立地を生かしたAI関連企業の見学などがあります。
また、同校では「予見(計画)→遂行(実行)→省察(振り返り)」という学習サイクルを繰り返す「自己調整学習」を導入し、生徒が自律的に学ぶ能力の向上を図っています。定期テストの代わりに確認テストを2~3週間に1回実施して、基礎学力を定着させます。また、学期ごとに全国模試を受け、メンターとの面談で大学進学への意識を高めていきます。放課後に開放される「ラーニングセンター」には大学生5名が常駐し、生徒の学習をサポートしているそうです。
最後に紹介されたのは、専任の司書が3名常駐するユニークな図書室です。「あえて本をあまり置かない図書室」をコンセプトに、本の表紙を見せる“面出し”で陳列し、生徒の興味の小さな芽を大きく育てます。約4万冊の蔵書は書庫に格納されていますが、二次元コードを読み込んで仮想空間にある「スマート本棚」にアクセスすれば、本を借りることができます。
7階建ての新中央校舎。壁のないオープンスタイルの教室、多目的に使えるカフェテリア、ラーニングセンターなどを活用し、さまざまなスタイルで学習できます
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