受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

高槻中学校

2023年11月12日(日)

次世代のリーダーに求められる
グローバルマインドを育てる

 1940年に創立された高槻中学校・高槻高等学校。長く男子校としての歴史を重ねてきましたが、2017年4月に共学化され、2023年には共学1期生が卒業しました。

 この日、多目的アリーナで開催された説明会では、教頭の平沢真人先生が登壇。初めにスライドを交えながら、校内の施設を紹介しました。同校では創立80周年を迎えた2020年に校舎の改築工事を完了しました。約6万7000冊の蔵書を誇る図書館、七つの理科室が並ぶサイエンスストリート、日本の文化や歴史を学ぶ日本文化室など、充実した施設が整ったことを伝えました。

 続いて、教育内容についての話がありました。同校ではスクールミッションとして、「卓越した語学力や国際的な視野を持って、世界を舞台に活躍できる次世代のリーダーの育成」を掲げています。平沢先生は、「グローバル教育と先端サイエンス教育を2本の柱とし、『最優の進学校』をめざしています」と語りました。最優とは、単に難関大学へ進学することではなく、生徒一人ひとりが大学進学において、どのような学びや研究がしたいかをしっかり考え、進路を実現するという意味です。

 グローバル教育については、「ケンブリッジ英語」のカリキュラムが導入されており、英語4技能をバランスよく伸ばすために、多読と英会話の時間も設けられています。中3終了時までに、約9割の生徒が英検®準2級を取得。2級の取得者も5割ほどいます。中2と高1では、ケンブリッジ英語検定も受検します。また、スタンフォード大学の講師によるオンライン講座をはじめ、ターム留学や海外研修プログラムも充実。同校に在籍しながら、アメリカの「プロビデンス カントリー デイスクール」の卒業資格が取得できる「デュアル・ディプロマ・プログラム」(希望者対象)も導入しています。

大阪医科薬科大学との
高大連携プログラムが充実

 同校は文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)にも指定されており、同一法人である大阪医科薬科大学との高大連携プログラムを実施。医学部の「基礎医学講座」「医学部実習」や薬学部の「基礎薬学講座」など、多数の講座に参加することができます。そのほか、各界の専門家を招いた「SSセミナー」もあり、「将来どのようなことを学びたいのかを考えるきっかけにしてほしい」と平沢先生は言います。

 コースの紹介もありました。中学入学時は全員が「GL(Global Leader)コース」に所属し、中3からは「GS(Global Science)コース」と「GA(Global Advanced)コース」を加えた3コース制になります。GLコースは東京研修、GSコースは台湾研修、GAコースはパラオ研修などに出掛ける機会もあります。

 2023年に卒業した共学1期生の合格実績については、国公立大学に127名(うち医学部医学科は24名)が合格。現役進学率は文系が82.5%、理系が69.1%で、過去27年間で最高となりました。大阪医科薬科大学には、医学部2名、薬学部1名の指定校推薦枠があります。

 説明会終了後には、校内見学ツアーを実施。参加者は充実した教育環境をじっくりと確かめました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真

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