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学校説明会レポート
京華中学校
2023年9月25日(月)
一人ひとりの才能を引き出し、自己肯定感と主体性を伸ばす男子伝統校
東京都文京区にキャンパスを構える京華中学・高等学校は、創立126周年を迎えた男子伝統校です。「生徒一人ひとりが持つ才能を引き出して伸ばす」という意味の「天下の英才を得て之を教育す」を建学の精神としています。男子教育を基盤にしながらも、2024年度からは、設立母体である京華学園が運営する京華商業高等学校と京華女子中学・高等学校の3校を一つのキャンパスに集約する「三校ワンキャンパス構想」の下、男子教育、実業教育、女子教育の特色を生かした連携が始まります。
この日の説明会の冒頭では校長の町田英幸先生が登壇し、「わたしが本校で男子教育に携わってから40年目になります。思春期の男子には自信を持たせ、自己肯定感を高めることが必要であり、特に中学3年間の過ごし方が非常に重要です。自己肯定感が高い子は主体性やチャレンジ精神も持っています」と話します。続けて、「そのためには好きなことを見つけて、夢中で取り組む経験が必要です。本校では生徒が好きなことに集中できる環境を整え、一人ひとりを見守りながら希望の大学進学へとつなげていきます」と述べました。
次に、入試広報主任の池本和樹先生が学校生活について紹介しました。「まずは生徒一人ひとりが安心して過ごせる環境を整えたうえで学習指導をしています」とのことで、そのために必要なのが「思春期の男子を把握すること」と池本先生は言います。その特徴として「体を動かすのが好き」「負けず嫌い」「夢中になると集中力を発揮する」「打たれ弱い一面もある」といった項目を挙げ、「本校では、思春期の男子の特徴を知ったうえで優しく後押しする指導を心がけています」と話しました。
めざす生徒像に「人間性と学力を兼ね備えた、社会で活躍できる人」を掲げる同校では、「自己肯定感の育成」「学校完結型のサポート」「密なコミュニケーション」の三つを実践しています。このうち「学校完結型のサポート」について、詳しい説明がありました。学習のサイクルを「一日」「中期」「長期」の三つに分け、まず一日という単位では中学生の段階で「朝学習・授業・家庭学習」のリズムを整えます。中期としては、定期試験を中心に生徒が計画を立てて取り組み、振り返りと面談を行います。長期では6年間を三つに区切り、中1・2では「学習習慣の確立」、中3・高1では「自律的な学習の確立」、高2・3では「進路選択・受験対策」といった目標に向けて取り組んでいきます。
各種講習も充実しており、英語・数学の指名制補習「放課後キャッチアップ講座」を週に1回実施しているほか、卒業生が自習を手伝う「ティーチングサポート」があります。中1から高1までの夏期講習は合宿型で、中1・2が5日間、中3・高1が4泊5日の日程で全員参加となっています。高2以降の夏期講習は高2が約30講座、高3が約60講座と豊富な内容で、生徒自身が進路に合わせて選択できます。この徹底した学習サポートの成果は大学合格実績にも表れており、2023年春の合格実績は国公立大学が13名、早慶上理が21名、GMARCHが77名となりました。
続けて入試広報副主任の石井秀征先生が入試について説明しました。同校では出願時に特別選抜クラスと中高一貫クラスのいずれかを選択して受験し、合格したクラスにそのまま進みます。中2になると、特別選抜クラスから国際先進クラスへ一部の生徒がスライドし、特別選抜クラス・国際先進クラス・中高一貫クラスとなります。中学入試の出題内容は、特別選抜クラスと中高一貫クラスともに同じです。同校を第一志望とする場合は、優遇制度もあるとのことです。最後に石井先生は「本校は『面倒見が良い学校』と評価されることも多いのですが、手取り足取りお世話しているわけではありません。生徒を認め、応援し、評価し、できるまで待ち、生徒の可能性を信じて見守ることを大切にしています」と締めくくりました。
学校行事やクラブ活動、校外でのグローバルプログラムや留学制度も充実。授業以外の学びの機会として重視しています
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