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学校説明会レポート
常総学院中学校
2023年10月31日(火)
「JOSO 未来 Skill」を伸ばし、変わりゆく社会に貢献できる21世紀のリーダーを育成
地域教育の発展をめざして1983年に創立された常総学院は、当初は高校のみでしたが、1996年に中学校を開設しました。それ以来、国公立大学や難関私立大学進学を目標にした中高一貫教育を実践し、高い語学力、論理的思考力、プレゼンテーション能力を備えた「社会に貢献するリーダーの育成」をめざしています。
この日のオンライン説明会では、中学入試広報部部長の佐藤秀彰先生が教育内容について紹介しました。同校では「自己肯定力」「学力」「タフネス」を核として、変わりゆく社会に対応するために不可欠な英語力・異文化受容力・創造力・論理的思考力などから成る「JOSO 未来 Skill」を育てようとしています。特に英語教育には、中学開校当初から力を注いでおり、ネイティブ教員が担当するCE(Communicative English)と、日本人教員が担当するRE(Regular English)を組み合わせた総合的・実践的な授業を展開しています。
英語の授業数は週9コマで、そのうち4コマがCEです。そこでは、1クラスを3分割して約10名のグループを編成し、プレゼンテーションや討論などを通じてリスニング力と発信力を磨きます。一方、残りの5コマはREで、読解・文法を中心に学びます。佐藤先生は「本校には帰国子女はほとんどいませんが、例年、生徒の約75%が中学卒業までに英検®準2級以上を取得しています。これは、本校の英語教育の成果といえるでしょう」と力強く語りました。
体験プログラム「探究フィールド活動」も同校の特徴的な学びの一つです。中学生は医学・科学・人文科学の三つの探究フィールドから一つを選択し、フィールド別の校外学習やキャリアアップ講座、常友祭(文化祭)での研究発表などに取り組みながら職業観を養っていきます。佐藤先生は「クラスには選択フィールドの異なる生徒が混在しています。互いに刺激を与え合いながら興味・関心を大いに伸ばし、将来の進路や目標を見つけるきっかけにしてほしいと考えています」と述べました。
同校はICT教育の先進校としても知られており、ICT教育用の教員向け参考書の事例校としても取り上げられているほどです。1人1台の端末環境があるのはもちろんですが、今年度はクロマキースタジオや3Dプリンター、高速度カメラ、ドローンなどを備えた「Digital Laboratory(D-LAB)」を新設しました。そして、プログラミングの授業を本格的に導入するなどSTEAM教育の充実を図り、論理的思考力・問題解決力・発想力を培っています。
また、今年度から新たにスタートしたのが、月に1回のペースで特別講座などを行う「リーダーシップWeek」です。同校の教育目標である「社会に貢献するリーダーの育成」のための取り組みで、国際理解・平和・ファイナンス・芸術などについて幅広く学ぶとともに、奉仕活動をはじめとした多彩な体験を積み、リーダーとして必要な知識・素養を身につけます。
学習カリキュラムについては、中学から入学した生徒は、習熟度別に「AD(アドバンスト)クラス」と「ST(スタンダード)クラス」とに分かれます。さらに、ADクラスのなかの成績上位者10名は「スーパーAD」として、専属教員による高レベルな授業や独自プログラムを受講します。進級時にはクラスの入れ替えもあり、生徒の学習意欲を維持しています。
2023年春の大学合格実績についても説明がありました。中学から入学した卒業生100名のうち、54名が国公立大学に、8名が医学部医学科に合格したとのことです。佐藤先生は学力を養う取り組みとして、「放課後に全員参加の特別講座を週3回行い、基礎学力の定着を図っています。そのため中学入試での成績が芳しくなかった生徒でも、6年間で飛躍的に学力を伸ばして難関大学に合格するケースが数多くあります」と語り、説明会を締めくくりました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
新設された「D-LAB」では、3Dプリンターでのものづくりや、ドローン、クロマキースタジオなどのプログラミングを通じてSTEAM教育の充実を図っています
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