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学校説明会レポート
六甲学院中学校
2023年9月18日(月・祝)
他者と共に生き、他者に仕える
社会に貢献できるリーダーを育成
六甲学院中学校・高等学校は、1938年にカトリック修道会のイエズス会によって開校された、歴史ある中高一貫の男子校です。イエズス会の精神「for Others, with Others」(他者のために、他者とともに)に基づき、世界的な視野を持って社会に貢献できるリーダーの育成をめざしています。社会奉仕活動にも力を入れており、「各クラスから選出された社会奉仕委員が先頭に立ち、さまざまなボランティア活動に取り組んでいます」と入試広報室長の四宮豊先生は説明しました。
人間力の育成に役立つ教育環境も整っています。広々とした人工芝のグラウンド、蔵書数約6万8000冊の図書館を併設した学習センター、いつでも質問や相談ができるオープンな職員室などの施設がそろい、生徒主体の学校行事や部活動も充実しています。
なかでも象徴的なのが体育祭の「総行進」です。これは1000人もの全校生徒が複雑なマスゲームをグラウンドいっぱいに繰り広げる伝統種目。演出や演技指導計画などはすべて高校生が担い、初めは指導される側だった中学生も、学年を重ねるにつれて後輩をリードする立場へと成長していくそうです。
先輩から後輩へと受け継がれる
「生徒が生徒を育てる」仕組み
中1生のクラスに1名ずつ配置される「指導員」も、六甲学院の伝統の一つです。指導員は人物・学力ともに優れた高2の生徒が選ばれ、入学式から1学期終了まで、朝礼前・昼休み・放課後を毎日一緒に過ごします。「生活上のマナーから、学習法のアドバイス、悩み相談まで、入学直後の不安な時期を兄のようにサポートします。新入生が学校生活の基本を学ぶだけでなく、指導員も教えることで多くを学び、成長します。本校は『生徒が生徒を育てる学校』なのです」と四宮先生は強調します。放課後の掃除、朝礼、登下校時の指導を行う訓育活動でも、先輩が後輩の面倒を見るのが当たり前で、後輩は先輩たちを自然に尊敬するようになるそうです。
学習面では、思春期の男子を知り尽くした教員が中高一貫教育の利点を最大限に生かした指導を実践。小テストの追試や補習も手厚く行っています。高2からは文系・理系に分かれて学び、将来の進路選択には卒業して間もないOBによる講演も大いに役立っています。その結果、2023年度は東京大、京都大、大阪大、神戸大、医学部医学科に約50名が現役で合格しました。
最後に四宮先生は中学入試について触れ、「合格ラインはA日程が6割、B日程は7割が目安です。過去問でそのくらいの点数が取れるよう準備してください」とアドバイス。さらに、「学校の公式SNS『くま先輩の日誌』で、六甲生の日常をレポートしていますので、こちらも学校選びの参考にご覧ください」と呼び掛け、説明会を締めくくりました。
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