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学校説明会レポート
横浜共立学園中学校
2023年9月21日(木)
全校生徒が集う毎朝の礼拝で
「自分が愛されている」ことを知る
横浜共立学園中学校高等学校は、1871年に米国婦人一致外国伝道協会から派遣された3人の女性宣教師によって設立されたアメリカン・ミッション・ホームを起源とする伝統校です。「一人の人間を無条件に尊重し愛する」というキリスト教の精神に基づく、人格と品性を尊重した教育を行っています。
神奈川県民ホールで行われたこの日の説明会は、サピックス教育情報センター本部長の広野雅明先生による入試分析から始まりました。実際の入試問題を示した広野先生は、「オーソドックスな出題が多い傾向です。日ごろから真面目に家庭学習に取り組み、過去問の研究をしっかり進めれば対応できるはずです。毎日の積み重ねを大切にしてください」とアドバイスしました。
次に、校長の小澤伸男先生が登壇し、「中高の6年間は、人生の土台となる人間性や価値観が形成される大切な時期です。お子さんにどのような女性に成長してもらいたいかをイメージしながら、本校の特色に注目していただければ幸いです」とあいさつしました。
同校の大きな特徴として小澤先生が紹介したのは礼拝です。毎朝、校舎地下の礼拝堂に中高生徒全員が集まり、讃美歌を歌い、聖書を読みます。小澤先生は、「礼拝を通して自分が無条件に愛されている存在であることを知るようになります。けっして信仰を強制するものではありませんのでご安心ください」と強調しました。
校内のインターネット環境を整備
ICT教育にも力を入れていく予定
学習面においても、生徒一人ひとりに寄り添うていねいな指導を行っています。ノートは定期的に提出させ、小テストも頻繁に実施されますが、それは教員が生徒の解答のプロセスにまで目を通し、つまずいている箇所がないかどうかを細かくチェックするためです。小澤先生は「手間も時間もかかる作業ですが、それらを惜しまず生徒たちとしっかり向き合うことが、向学心に富んだクラスの雰囲気をつくり出し、全員の学力伸長につながっています」と述べました。
学習面のつまずきが見られる生徒には、教員が積極的に声を掛け、休み時間などを利用して個別指導を行います。勉強がうまくいかない生徒の大半は、学習以外の悩みを抱えているケースが多いため、教員は精神面のケアにも細心の注意を払っているそうです。こうして、すべての科目の基礎学力をバランス良く伸ばし、特定の科目への苦手意識を払拭します。近年は半分弱の生徒が理系を選ぶとのことです。
2024年度入試については、従来どおり2月1日(4教科)と3日(2教科)の2回行われますが、新型コロナウイルスの感染リスクを考慮し、今回も面接は実施しないことが伝えられました。
最後に小澤先生は、これから力を入れていきたい学びとしてICT教育を挙げ、「今年度中には校内のインターネット環境が整う見込みです。今後は1人に1台のタブレット端末を配布するなどして、学習体制を強化する予定です。ご期待ください」と結びました。
歴史を継承する校舎(本校舎)と新しい時代を創造する校舎(南校舎)で、生徒たちは生き生きと学校生活を送っています
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