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学校説明会レポート
千葉明徳中学校
2023年10月12日(木)
生徒主体の「思考する学び」で知性を磨き、「行動する哲人」を育てる
千葉明徳中学校・高等学校は、1925年に創立された千葉淑徳高等女学校を前身としています。学制改革で校名を変更し、共学化を経て、2011年に中学校を開校し、中高一貫教育を開始しました。生徒主体の「思考する学び」を通して知性を磨き、自分で判断し、行動できる人材の育成をめざしています。
オンラインで開催されたこの日の説明会の冒頭、今春から校長に就任した宮下和彦先生が「明徳を明らかにする」という教育理念と、校名の由来を紹介しました。「明徳」とは一人ひとりが生まれ持った徳性、つまり一人ひとりの能力や人間性であり、「明らかにする」とは、「社会に出てそれを発揮する」という意味です。宮下先生は「明徳のためには、知性を磨くことが必要です。知性とは実践的な知であり、社会に還元しなくてはなりません。本校では、究めた知性を基に自分自身で道を切り開いていける『行動する哲人』の育成をめざしています」と述べました。
続いて、入試広報室部長の土佐和也先生が同校の特徴を三つ挙げました。一つ目は、プレゼンテーション教育です。総合学習、探究活動、朝礼での1分間スピーチ、お薦めの本を紹介し合うビブリオバトルなど、プレゼンテーションの機会が多く設けられています。大切にしているのは、生徒が自分の頭で論理的に考え、意見をまとめ、発信する経験を積み重ねることです。それによって学びを深め、思考力・表現力を高めるのが狙いです。たとえば、中1・2の「土と生命の学習」では、田畑で農作業を体験します。「食」を起点として人と人、社会、自然、世界とのつながりに目を向け、身の回りの物事を自分のこととして考えられるように指導します。生徒はグループごとに「明徳米ブランド化計画」や明徳米を活用した地域貢献などについて研究を進め、活動の成果をポスターにまとめて発表します。一方、中2・3の「課題研究論文」は1年半かけて個人で取り組むプロジェクトです。土佐先生は「7~8名のゼミを編成しますが、研究や論文の執筆は個人で行います。プロジェクトのなかでは研究成果を発表し合い、質疑応答を繰り返して内容をブラッシュアップしていきます。集大成となる論文発表会では、生徒全員がそれぞれ約10分間のプレゼンテーションを行います」と話しました。高校進学後も探究的な学習は続き、大学や企業主催のコンテスト、高大連携プログラムなどにも参加します。こうして、発表の場は外部にも広がっていきます。
二つ目はグローバル教育です。英語は週6時間のうち2時間が英会話で、そのうち1時間を同校のネイティブ教員と日本人教員とによるチームティーチングで行います。残りの1時間は外部企業による授業となっています。中1・2は英会話スクールから派遣された講師による指導の下、1クラス約15名の少人数制でグループレッスンを受けます。中3・高1はオンラインでネイティブ講師による習熟度別のマンツーマンレッスンを受けます。高1では時事的な内容についてディスカッションをしたり、英検®の2次試験の面接対策を行ったりもしているそうです。こうした取り組みの成果を発揮する場となるのが、年2回行われる英語暗唱大会「レシテーションコンテスト」です。単に暗唱するだけではなく、身ぶり手ぶりを交えて演劇さながらの豊かな表現法を実践する生徒が増えており、英語力・表現力は年々レベルアップしているそうです。
三つ目はICTを活用した教育です。新型コロナの流行を機にICT化を進めた学校は多いですが、同校ではその前の2017年から全生徒にiPadを配布。デジタル教科書の利用、文書・プレゼンテーション資料の作成、課題の配信・提出、教育アプリの活用など、日常的にICTを活用する環境が整っています。
最後に入試広報室の渡辺哲史先生から、入試の説明がありました。形式は、第一志望入試、ルーブリック評価型入試、適性検査型入試、一般入試の4種類があり、ルーブリック評価型入試とは「自分の考えをプレゼンテーションする」というものです。独自に設けた評価基準によって論理的思考力・創造力・伝達力などを総合的に見るとのことです。また、適性検査型入試の問題は、公立中高一貫校の適性検査問題を細かく分析して作問されていることも伝えられました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
広大なキャンパスには体育館、野球場、テニスコート、サッカー・ラグビー場など充実した運動施設がそろっています
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