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学校説明会レポート
公文国際学園中等部
2023年10月12日(木)
「異質の他者」を認め、「自ら考え、判断し、行動する生徒」を育てる
公文国際学園は、一人ひとりの力に応じて自学自習形式で学びを進める学習法「公文式」の創始者・公文公によって創設され、1993年に中学が、1996年に高校が開校しました。国内の幼稚園とスイスにある高等部も含め、教育理念に掲げているのは「個々の人間に与えられている可能性を発見し、その能力を最大限に伸ばすことにより、世界の平和と真の繁栄のために国際社会で活躍できる、健全にして有能な人材の育成を図り、社会に貢献する」ことです。
この日の説明会では、初めに校長の梶原晃先生が登壇し、同校の教育方針について説明しました。梶原先生は「本校では『多様』な生徒同士が『主体的』に学べる土壌、すなわち『常に異質の他者がいる環境』をつくっています。生徒は本校を『自由な学校』と表現していますが、『自分も他者も自由であっていい』というのが『異質の他者を認める』ということなのです」と述べました。
同校では流動的で自由な人間関係を築くために、性別・クラス・学年はもとより、学校・地域・国の枠を超えて活動しています。共学校であること、制服や校則がないこともその表れです。たとえば、10月に実施する「表現祭(文化祭)」は生徒主体で運営します。時には意見の相違で壁にぶつかることもありますが、生徒同士が対話し、葛藤しながらも考え、覚悟を決めて行動していくので、一人ひとりの主体性が身についていくそうです。
また、国際教育にも力を注ぐ同校では、校内で公文国際学園模擬国連(MUNK)、英語版公文国際模擬国連(MUNKI)を実施しているほか、オランダやシンガポールで開催される海外模擬国連(MUN)にも毎年参加しています。これらの活動を通して、物事をグローバルにとらえて解決する意識と高度な言語運用能力を身つけていくのです。
梶原先生は、このような方針を「混ぜて任せる教育」と表現し、その柱となる要素として「授業」「公文式」「寮」の三つを挙げました。
授業は、現場・現物・現実を重視する三現主義で行われ、教員は生徒が積極的に参加するよう指導しています。知的好奇心を刺激するカリキュラムに基づき、プレゼンテーション能力を高める発信型の授業を展開して、生徒の主体性を引き出していきます。
公文式学習は、中1・2は必修で、中3は個人で選択して取り組みます。毎日の「公文式朝学習」と、週に1回の「公文式放課後教室」では、iPadを使って数学・英語を学び、学習習慣を身につけながら基礎学力を養います。iPadの使用により採点にかかる時間が大幅に短縮され、生徒の学習ペースも速まっているそうです。
そして、同校ならではの特徴でもあるのが寮です。現在、中1~高3の各学年20~30名の入寮生は、集団生活を通して生活習慣や学習習慣を確立し、「異質の他者」を理解する精神を培います。ここ数年は社会情勢の影響で実施できていませんが、中1の希望者が参加できる4か月間の「寮体験プログラム」もあり、生徒が生活面・精神面で大きく成長する機会となっています。梶原先生は、「このように本校は、『混ぜて任せる経験』を積み重ねながら自主性を育てる学校です」と結びました。
2024年度入試については、帰国生入試が12月16日に、A入試(2科)が2月1日午前に、B入試(4科)が2月3日午前にそれぞれ実施される予定です。A入試の2科は「国語・算数」(40名)、または「国語・数学」「国語・英語」「数学・英語」(70名)が選択可能です。なお、「国語・算数」は得点のみで、「国語・数学」「国語・英語」「数学・英語」は得点と自己推薦書で選抜されます。自己推薦書には公文式の中学課程認定以上合格、英検®3級以上合格などの客観的資料を添付できます。詳細は同校ホームページの募集要項をご確認ください。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
広大な敷地内には、中1~高3を学年ごとにゾーン分けした校舎を中心に、夜間照明を完備した人工芝グラウンド、室内温水プール、ビーチバレーコート、寮などがそろっています
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