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学校説明会レポート
青山学院横浜英和中学校
2023年10月6日(金)
真の国際人を育てるグローバル教育と、あらゆる進路に対応したキャリア教育を推進
アメリカ・メソジスト派の女性宣教師ミス・ブリテンによって1880年に設立され、長らく女子校としてキリスト教教育を実践してきた横浜英和学院。中学校と高等学校は2014年に青山学院大学と系属校提携を結び、2016年に現在の校名に変更しました。さらに2018年には男女共学化され、「知性、品性、国際性をもったグローバルシチズン」の育成に努めています。
この日の説明会では、はじめに校長の小久保光世先生が登壇し、教育方針について話しました。同校は「心を清め 人に仕えよ」の校訓の下、“神を畏れる”キリスト教教育、“自立する”キャリア教育、“隣人と共に生きる”グローバル教育を三つの柱とし、さらに21世紀の社会に対応するためICT教育にも力を入れています。小久保先生は、基本となるキリスト教教育について、「青山学院大学の系属校となり、高大連携事業も進んでいます。同大学への系属校推薦はインパクトのある制度ではありますが、両校に共通するキリスト教・メソジスト派の教育理念に根差して実施しているものです」と強調しました。
高大連携事業としては、大学教授による出張講義、キャンパス訪問、学部・学科の講座受講、卒業生を招いたキャリアガイダンスなどを行っています。こうした活動を通して、進学先が「考えていたイメージと違った」というミスマッチを防ぎ、青山学院大学以外への進学も視野に入れられるようサポートしています。
グローバル教育では、地球市民として世界のさまざまな問題について学ぶこと、その解決法を探る真の国際人(グローバルシチズン)を育てることを主眼に置いています。高1では全員がカナダ海外研修に参加し、バンクーバーでのホームステイやブリティッシュコロンビア大学での研修プログラムを体験します。日本語が通じない世界に飛び込み、他国の文化や生活習慣を肌で感じ、自分とは異なる価値観に触れて、国際社会で生きる基礎をつくっていくことが狙いです。
そして、すべてのプログラムの根底にあるのがキリスト教教育です。毎朝の礼拝や聖書の授業、各学年で行う修養会など、聖書の教えを学ぶ機会を大切にしており、保護者が参加できるプログラムもあります。
小久保先生は「今年度の標語は、『Let your light shine!(人々の前であなたの光を輝かせなさい)』です。生徒には一人ひとりに与えられた光があり、その光をぜひ学校生活で輝かせてほしいと願っています」と結びました。
続いて、教頭の松村誠先生が具体的な教育内容について説明しました。同校では、生徒の自立を促し、将来のキャリアデザインを考えさせる教育を実践しています。今年度からは新しいプログラムとして、さまざまな職業に就く専門家による出前授業「キャリア塾」がスタートしました。「大学進学の先にあるキャリアを考えるきっかけをつくっていきます」と松村先生は話します。
また、キャリアにつながる学習を支援するため、平日の放課後と土曜日に自学自習できる「アイリス学習センター」を開室しました。授業の進度に合わせて課題を配信し、AIが生徒一人ひとりの弱点を分析して、それを補う個別最適化学習で効率よく学習を進めることができます。
青山学院大学へは、同大学が定める条件を満たせば内部推薦で進学できます。2023年春の卒業生154名は約7割が基準をクリアして推薦権を獲得し、90名が実際に進学したとのことです。被推薦権を保持したまま他大学を受験することはできませんが、他大学を希望する生徒のためには、夏期に40講座以上の講習を開講し、小論文対策も実施してサポートしているとのことです。
敷地内には大きな礼拝堂、部室棟を備えた「スチューデントセンター・オリーブ」、パイプオルガンのあるブリテンホールなどの施設が充実。給食室では小・中・高校生の給食が毎日作られています
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