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学校説明会レポート
明治大学付属中野八王子中学校
2023年10月2日(月)
創立40周年を迎える2024年4月に校名を変更。世界へ羽ばたく「個」の基礎を育成
明治大学付属中野八王子中学高等学校は、東京都中野区にある明治大学付属中野中学・高等学校の兄弟校として、1984年に創立されました。開校当時は男女別学でしたが、1994年に明治大学の付属3校のなかで初の共学校となりました。創立40周年を迎える2024年4月1日、学校名を「明治大学付属八王子中学校・高等学校」に変更し、新たな歴史を刻んでいきます。
この日、あいさつに立った校長の林健司先生は、建学の精神である「質実剛毅」「協同自治」に触れ、「何が起こるかわからない世の中で、子どもたちには自分の心の柱となるような強い部分を持ってほしいと願っています。生徒、教職員、保護者の方、学園を支えてくださるすべての方々で『チーム明八』が構成されていること、自分もそのチームの一員なのだと意識することこそが、これから社会に出ていく生徒たちに必要な柱の一部になるのではないかと考えています」と述べました。
明治大学の付属校である同校ですが、「付属校であれ、進学校であれ、確かな学力をつけることは必要」という考えの下、「自律・自立学習者の育成」をめざしています。まずは日々の授業を通して学習習慣の確立と基礎学力の定着を図るとともに、多彩な講習を開講し、学力の向上へとつなげています。
林先生は「生徒には、『本当に好きなこと』を見つけてほしいと願っています。自分の好きなものを見つけ、その世界で生きていきたいのか、という志を抱いた生徒の気持ちを後押しする教育活動を行っています」と結びました。
次に、入試広報係主任の濱田教正先生から、学校生活と進路について説明がありました。同校では、ほとんどの在校生がスクールバスで通学しており、平均通学時間は1時間20分です。遠方から通う生徒も多いため、朝のホームルームで行われる小テストや読書で心を落ち着かせてから授業を開始しているそうです。小テストは全学年でほぼ毎朝行われ、基礎学力の養成と日々の学習状況のチェックに役立てています。なお、スクールバスの最終便は、午後6時10分に学校を出発します。クラブ活動や講習などは、すべて最終バスに間に合うスケジュールで行われているとのことです。
中1では、まずは基礎学力を養成するため、継続的な朝小テストの実施や課題への取り組みを通して、家庭での学習習慣の定着を図ります。英語では、少人数制授業を取り入れ、生徒一人ひとりをていねいに指導します。併設の高校に進学するには、「学習」「出席」「生活」の各評価基準を満たす必要があります。学習上の基準となるのは、定期テストの成績と英語力です。「英検®3級以上の取得」または「TOEIC Bridgeのスコア55以上」が条件となりますが、同校では中2の時点で9割以上の生徒が3級を取得しているそうです。高校卒業生は、例年9割程度が、推薦制度を利用して明治大学に入学しています。他大学への進学者もおり、国公立大学であれば、明治大学への被推薦権を保持したまま受験することもできます。
最後に、入試広報係副主任の芦澤健雄先生から2024年度入試の説明がありました。2月1日午前と3日午前のA方式、5日午後のB方式ともに変更はなく、「A方式では本校授業に対応できる基礎学力を評価します。特に国語では漢字をていねいに書いてください。B方式では、私立型の総合問題によって、総合的な基礎力を持った受験生を選抜します。2教科以上の要素が入った問題が中心となります」とのアドバイスがありました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
豊かな自然に囲まれた広大な校地が魅力。中庭ではヤギが2匹飼育されており、校長先生から名前をもらって「ケンジ」と名付けられた黒ヤギは、自然科学部がお世話をしているそうです
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