受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東海大学付属高輪台高等学校中等部

2023年9月16日(土)

中高大10年間の一貫教育により生徒の夢の実現をサポート

 東海大学付属高輪台高等学校に中等部が併設されたのは2007年のことです。それ以来、中高大の10年という長期にわたり、生徒一人ひとりの夢の実現をじっくりとサポートする教育を実践しています。

 この日のオンライン説明会の冒頭、中等部募集対策室長の數馬大介先生は、「本校は東海大学の建学の精神に基づき、『徳(思想)・体(体躯)・知(知能)』のバランスのとれた全人教育をめざしています」と話しました。同校が育成したいと考えている力は「柔軟な思考力」「協調する力」「こころみ力」「あきらめない力」の四つです。數馬先生は「このうち『こころみ力』とは、みずから挑戦する力を意味しています。失敗しても構いません。挑戦すれば、何か得るものがあるはずです。ただし、それ以前に、生徒たちには『あいさつをする』『礼儀正しくふるまう』『思いやりや感謝の気持ちを伝える』といった人としての基本もきちんと身につけてほしいと考えています。本校の教員はその大切さを生徒たちに繰り返し伝え、指導しています」と話しました。中等部の生徒数は1学年約80名と少なく、約40名ずつ2クラス編成となっているため、一人ひとりに目が行き届きやすいアットホームな環境が特徴です。

 中等部を卒業すると、推薦入試(作文・面接)を経て、ほぼ全員が併設の高校に進学します。特別な受験勉強を必要としないため、中等部では中学生でしかできない体験をたくさん積み重ねることを推奨しています。その一つが部活動です。加入率は中1・2が90.5%、中3が95.2%と高く、ほとんどの生徒が文武両道を実践しています。人気があるのは、男子はバスケットボール部、サッカー部、ソフトテニス部、物理化学部で、女子は同好会から部に昇格したダンス部、ソフトテニス部、吹奏楽部です。行事も4月の新入生オリエンテーション合宿に始まり、スポーツ大会、体育祭、水泳実習、剛健旅行、写生大会、建学祭(文化祭)、合唱祭と毎月のように開催されています。數馬先生は「さまざまな体験を通じて人とのかかわり方、物事の見方・考え方を学び、人間力を高めてほしいと考えています」と語りました。

 また、同校では先取り教育は行わず、基礎学力の定着を徹底しています。すべての教科においてチームティーチングを採用し、メインの教員が教壇で講義をしている間、サブの教員が教室内を回りながら生徒を個別にサポートしています。英会話ではクラスを2分割し、20人程度の少人数で外国人教員と日本人教員とのチームティーチングによる授業が行われています。

 2004年から2021年まで文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けていた併設高校と連携し、実験を通して最先端の科学技術に触れる授業を展開するなど、理数科教育に力を注いでいるのも特徴です。ICT機器も完備しており、教員は各教室にある液晶電子黒板と2台のプロジェクター・スクリーンを駆使しながら授業を進めています。一方、生徒は1人1台のタブレットPCを持ち、さまざまなアプリケーションを活用しながら学びを深めているとのことです。

 最後に、東海大学への内部進学に関する説明がありました。毎年、卒業生の約80~90%が東海大学、またはハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)に進学しているとのことです。なお、推薦枠は希望者全員に与えられますが、①高校3年間の学業成績、②年に1回実施される学園基礎学力定着度試験の成績、③GTEC®のスコア、の三つによってそれぞれポイントが加算され、その総合成績上位者から順に希望する学部への進学が決まるそうです。

イメージ写真 JR「さいたま新都心」駅から徒歩約14分の場所に総合グラウンドがあり、平日は学校からグラウンドまでバスで送迎を行っています

www.takanawadai.tokai.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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