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学校説明会レポート
海陽中等教育学校
2023年9月30日(土)
ハウス(寮)での共同生活を通して、日本を牽引する明るく希望に満ちた人材を育成
海陽中等教育学校は日本を牽引する人材の育成をめざし、トヨタ自動車・JR東海・中部電力をはじめとする80社以上の企業が賛同して2006年に愛知県蒲郡市に設立されました。三河湾に面した広大な敷地に、充実した施設と寮を完備したボーディングスクールです。
SAPIX代々木ホールで行われたこの日の説明会では、広報・生徒募集部長の近松貴史先生がまず、「将来の日本を牽引する、明るく希望に満ちた人材の育成」が建学の精神であると語りました。そんな同校の特徴は、日本の一流企業が賛同して設立された学校であること、そして生徒全員が「ハウス」と呼ばれる寮での共同生活を送ることにあります。近松先生は、「社会で活躍する人材になるには、『対人能力』『問題解決能力』『自己管理能力』が必要です。本校では、学校とハウスでの学びや共同生活を通して、これらの能力をしっかり育てていきます」と話します。
「実体験」と、それを膨らませる「創造的体験」を重視した教育を行っているのはそのためです。授業は平日に7コマ、土曜に4コマ設定していますが、なかでも英語は週8コマと多く設けています。基礎学力の定着を図りながら習熟度別授業による先取りを行い、英語・数学・理科は中3から高校の内容に入ります。放課後は部活動が週3回行われているほか、各自が興味・関心のある分野における課外活動や各種イベントへの参加も推奨されています。なかには、チームで理科・数学・情報における複数分野の競技を行う「科学の甲子園」で優勝したり、国際数学オリンピックで日本代表に選出されたりといった実績を残した生徒もいるそうです。
生徒が主体となる行事も、スポーツフェスタ(体育祭)、海陽祭(文化祭)、富士登山、マラソン大会など多彩で、成長の場として重視されています。「創造的体験」としては、各界の著名人による特別講演、卒業生によるキャリア講座、企業から派遣されたフロアマスターによる特別授業などが行われるほか、工場見学や企業訪問など、企業が設立した学校ならではの体験の機会も豊富です。一方、国際交流も盛んで、名古屋大学の留学生との交流会、国内でのイングリッシュサマーキャンプ、イートン校でのサマースクールなどがあります。
敷地内に12棟あるハウス(寮)は、生徒が共同生活を送る場であり、また教育機関でもある「ミニ社会」としても機能しています。このハウスにはそれぞれ寮長のハウスマスターがいるほか、各階には企業から派遣された若手社員がフロアマスターとして配置されています。生徒の成長をサポートするお兄さん的存在です。生徒は社会人であるフロアマスターと接して刺激を受け、自分自身の自律・自立とキャリア意識の形成が促されます。夜8時から10時までの2時間は「夜間学習」の時間となっており、各棟で生徒全員が一斉に学習します。近松先生は「中高一貫校に通う生徒の多くは、高校受験がないため、中3・高1で学習時間が少なくなるといわれますが、夜間学習を行う本校では、こうした“中だるみ”はありません」と強調します。また、スマートフォンやテレビゲームは禁止されており、さらに通学時間もないため、通学制の学校と比較して1年間で約90日分の時間が確保されます。その時間を学習や課外活動などに充てることができているそうです。
学校とハウスでの生活を通して、生徒はみずから進路を選択し、実現していきます。2023年3月の卒業生は、東大(7名)をはじめとする国公立大学や難関私立大学、医学部医学科などに現役で合格を果たしています。なお、卒業後は、卒業生とフロアマスターOBなどで構成する同窓会「海陽橘会」の会員となり、幅広い人脈を築くこともできるそうです。
敷地面積13万㎡、東京ドーム2.8個分の広大なキャンパス。東京駅からは新幹線を利用して2時間強でアクセス可能です
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