受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

明治大学付属中野中学校

2023年9月7日(木)

明治大学付属校の利点を生かし、
「知・徳・体」を育て個性を伸ばす

 明治大学付属中野中学・高等学校は、3校ある明治大学の付属校のなかで、唯一の男子校です。校訓に「質実剛毅・協同自治」を掲げ、「みんなで仲良く、正直に、真面目に、精一杯努力しよう」を合い言葉に、文武両道を実践しています。

 説明会であいさつに立った校長の清水孝先生は、教育の柱である「知・徳・体」についてそれぞれ説明しました。「知」では先取り教育は行わず、基礎学力を強化していきます。課題が未提出の場合は厳しく指導し、テストの結果が振るわない生徒には指名制の講習も行います。「徳」では礼儀・礼節を重視し、その基本となる「あいさつ」「時間管理」の指導を徹底しています。生徒は「10分前行動」を常に意識しているため、たとえ電車の遅延があっても間に合うように、早めに登校してくるそうです。「体」では、学校行事、部活動、委員会活動などに積極的にかかわることを奨励し、たくましい心身を養成します。6年間皆勤賞の生徒も毎年30名以上いるとのことです。

 清水先生は「明治大学の付属校なので時間的なゆとりがあるぶん、仲間と共に何かに熱中する時間を過ごせるのが本校のメリットです。わたし自身も本校の卒業生ですが、今でも中高時代の仲間と集まります。余裕のある時間を活用して、海外研修や検定試験にも積極的に挑戦し、充実した学校生活を過ごしてほしいと願っています」と語りました。

全教科をバランスよく学び、
基礎学力をじっくりと養成する

 次に、入試広報委員長の佐々木孝彦先生が学校生活や教育内容について話しました。

 中学校は1クラス40名の6クラス編成で、高校は高校からの入学生と混成の10クラスで編成されます。学習面では「全教科バランスよく、みんなでゆっくりじっくり学ぶ教育」を実践しています。習熟度別クラスは設けず、高2から文系と理系に分かれます。理系の高2・3は、理科は物理・化学・生物の3科目を履修します。佐々木先生は、「これは大学受験のその先を見据えた取り組みであり、他大学を受験する生徒は大変なようですが、大学進学後、『3分野を履修しておいてよかった』という声が聞かれます」と話しました。

 希望者を対象とした海外研修として、中3のニュージーランド語学研修、高2・3のアメリカ研修があります。また、今年度に初めて実施される高1のカナダターム留学(3か月間)には、選考審査で選抜された生徒12名が参加する予定です。留学費用の約半分が助成されるため、とても人気のあるプログラムだそうです。

 進路指導では明治大学と連携し、学部ガイダンスやキャンパス見学会、公開授業聴講などの機会を多く設けています。約8割の卒業生が内部推薦で明治大学に進学するため、将来の進路をじっくり選べるのが強みです。

 佐々木先生は「素直で思いやりのある生徒が多く、みんな明るく伸び伸びと過ごしています。男子の成長はゆるやかだといわれますが、一人ひとりに合わせた教育ができるのが男子校のメリットです」と結びました。

イメージ写真 2018年に完成した校舎には、人工芝のグラウンドや二つの体育館、温水プール、食堂など充実した設備がそろっています

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