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学校説明会レポート
東京家政大学附属女子中学校
2023年9月16日(土)
豊かな教養と高度な英語力を培い、世界に通用する女性を育てる
東京家政大学附属女子中学校・高等学校は1881年に創立された和洋裁縫伝習所を前身とする伝統校です。東京裁縫女学校、渡辺女学校などを経て、1949年に現校名に改称しました。約9万m²の敷地には幼稚園から大学までがあり、自然豊かで落ち着いた学習環境が整っています。2020年にIB(国際バカロレア)教育を導入して、世界で輝く女性の育成に努めています。
この日、オンラインで行われた説明会は教育内容の紹介から始まりました。説明に立った中学入試部長の笹原隆先生は「本校では『愛情・勤勉・聡明』という三つの生活信条を掲げ、自主自律した生徒の育成に取り組んでいます。中・高・大の連携教育、手厚い学習サポート、そして将来を見据えた進路指導により、確かな学力の習得と人間的な成長を後押しします」と述べました。同校はIBの中等教育プログラム(MYP)候補校に認定されており、IB教育の枠組みを取り入れた中高一貫の3ステージ制カリキュラムを採用しています。1st Stageとなる中1では、探究学習の基礎として「主体的な学び」をテーマとした協働学習に取り組みます。続く中2・3の2nd Stageでは「チャレンジ・充実」というテーマの下、「探究→行動→振り返り」という学びのサイクルを身につけ、生涯学び続ける姿勢を培います。加えて、教科横断型の深い学びや実践的な英語教育も進めます。さらに高1では主体的な学びを発展させ、「愛情・勤勉・聡明」を体現した「10の学習者像」をめざします。そして、最終段階は高2・3の3rd Stageで、「発展」をテーマとした進学講習、検定対策講習などを受講します。進路別の授業や各種ガイダンスといった進路サポートも受けながら希望進路実現を図ります。
教科教育では特に英語教育に力を入れており、5名の外国人教員が英語4技能の育成や英語資格の受検対策を担当しています。その指導の下、英検®については中3までの生徒は準2級の取得を、高校生は大学入試に有利になる準1級の取得をめざします。さらにオンライン英会話、2泊3日のイングリッシュ・キャンプ(中2)といった英語漬けのプログラムも充実しており、高校ではニュージーランド夏期語学研修(高1・2)、オーストラリア・ニュージーランドターム留学(高1・2)、カナダ長期留学プログラム(高2)も実施しています。
キャリア教育にも力を注ぎ、人生の通過点である25歳に注目する「ヴァンサンカン・プラン」というプログラムを導入しています。理想とする25歳の自分像に向けて、今すべきことを積み重ねていきます。中学では自己理解を深めたうえで人間力を磨き、高校ではボランティア活動や併設大学のオープンキャンパスなどを経験して、進路について考えます。
続いて、入試広報部長の渡邉健先生が、2名の中1生とともに学校概要などを紹介しました。渡邉先生は「女性がきちんと生計を立て、社会的立場を確立していくためには資格取得が有利です。その点、東京家政大学には管理栄養士や保育士、幼稚園、小学校、養護教諭を含めた各教員免許状などの資格を得られる学部・学科も多く、高い就職率につながっています」と内部進学のメリットを説きました。一方、同校では進路のもう一つの柱として他大学進学も推奨し、幅広い選択肢を設けています。その結果、現役進学率は97.8%と非常に高く、そのうちの約6割が他大学進学者です。渡邉先生は「一貫生は総合型選抜や一般選抜を利用し、国公立大学や難関私立大学に進学するケースが増えています。これはIB教育を中心とした中高6年間の取り組みによって、思考力・表現力・人間性といった未来を生き抜くためのスキルが磨かれ、新タイプの入試への対応力が身についた結果だと考えています。本校には内部推薦の権利を保持したまま他大学を受験できる併願制度もあるので、ぜひ積極的に挑戦してください」と語りました。最後に、中1生の2人が「秋から冬にかけて努力を重ねると、楽しい中学校生活が待っています」「自分のミスを責めるのではなく、『気づいた今、直せばいい』と前向きな気持ちでがんばってください」と受験生にエールを送り、説明会を締めくくりました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
JR「十条」駅から徒歩約5分。朝夕の時間帯の通学路には100mごとに警備員が立ち、生徒の安全を見守っています。中高校舎の中庭には「家政ビオトープ」があり、緑豊かな環境も魅力です
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