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学校説明会レポート
ラ・サール中学校
2023年9月9日(土)
学業を中心とした規律ある寮生活で学力を伸ばし、多様な仲間と一生の友情を育む
1950年に高等学校が、1956年に中学校が開校した鹿児島市のラ・サール高等学校・中学校は、世界約80か国で1000を超える学校を運営するカトリック修道会「ラ・サール会」を設立母体としています。最難関国公立大学や医学部に多数の合格者を輩出する進学校として知られる同校には学生寮があり、県内外から生徒を受け入れています。
SAPIX代々木ホールで開催されたこの日の説明会では、副校長の谷口哲生先生があいさつに立ち、「3分の2の生徒が県外生」「志望大学合格に導く教育体制」「生徒主体の学校生活」「特徴ある英語教育」「ラ・サールファミリーの精神」という五つの特徴に絞って同校を紹介しました。
まず、「3分の2の生徒が県外」については、鹿児島県出身の生徒が約3分の1、福岡県出身の生徒が約4分の1を占め、3番目に多いのが東京都出身の生徒だとのことです。東京都以外にも、神奈川県など関東圏各地の生徒が在籍しています。同校には2014年に改築された学生寮が併設されていて、中学生は3学年混合の8人部屋で生活します。一日3時間の学習時間が設定されているため、家庭的で規律ある寮生活を通して、学業を中心とした生活リズムが身につくそうです。寮では栄養士監修の手作りの食事が提供され、洗濯や掃除は職員が行います。谷口先生は「多様な仲間たちと思い出深い青春が過ごせます。親元を離れるため自立心が芽生え、ご両親への感謝も深まります」と述べました。
「志望大学合格に導く教育体制」では、具体的な指導内容が紹介されました。同校では中高6学年すべてで主要教科のテストを毎月実施し、基礎学力の定着を図っています。中1・2では英語・数学・国語の3教科に重点を置き、中2で中学校の学習範囲を終了します。中3・高1までに主体的な学習姿勢を確立し、高2では文系・理系クラスに分かれます。高2の後半からは問題集を使った「週テスト」を導入し、大学受験に向けた実戦力を高めていきます。谷口先生は「学校の授業とテストとで難関大学合格に必要な学力をつけていきます。卒業生の約53%が東大、京大、国公立大学医学部医学科に合格しており、2019年から2023年までの5年間で平均すると合格者数は全国10位の実績です」と強調しました。
「生徒主体の学校生活」については、学力の養成だけではなく、身体の鍛錬も重視し、学校行事と部活動にも力を注いでいることが語られました。中1から高2までを対象に行われる「桜島一周遠行」、開聞岳や霧島連山などの名峰に挑む登山など、仲間と汗を流して心身を鍛える行事が豊富です。
続けて紹介されたのが「特徴ある英語教育」です。6人のネイティブ教員が常駐しており、英会話・リスニング・英作文を指導しています。ネイティブ教員による授業はクラスを2分割した少人数制で週2コマ行われています。また、高1の希望者を対象とした海外研修としては、アメリカでの2週間のホームステイ、イギリス・イートンカレッジでの19日間のサマースクールがあります。
最後に紹介されたのが「ラ・サールファミリーの精神」です。その精神には「キリスト教の広く豊かな隣人愛の精神を養います」「新時代の人間としての世界への広く正しい認識を培います」「心と体と頭の調和のとれた、社会に役立つ人間を育てます」「ひとりひとりの能力を最大限に伸ばします」という、同校の教育方針が根づいています。谷口先生は同校の卒業生が政財界をはじめ医療・学問など各分野で活躍していることに触れ、「同窓生は隣人愛の絆で結ばれており、長きにわたり交流しています。『寮生活がとても楽しかったから』と、卒業生の父親に勧められて入学したという生徒もいます」と語りました。
毎年9月に行われる体育祭は、出身地別に紅白に分かれて競技を行います。なかでも紅白応援団の応援合戦は、体育祭の目玉となっています
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