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学校説明会レポート
和洋国府台女子中学校
2023年9月2日(土)
みずから学ぶ姿勢を重視し、生徒一人ひとりの輝きを引き出す
和洋学園の起源は、1897年に堀越千代によって創立された和洋裁縫女学院です。千葉県市川市国府台の地に中学校と高等学校を設置したのは、戦後間もなくのことです。創立以来、実学教育に重点を置き、「女性の自立」をめざした教育を実践してきました。
この日のオンライン説明会で、校長の宮﨑康先生は「本校は中高一貫校ですが、先取り学習は行わず、女子の成長や特性に合わせた教育を大切にしています。生徒一人ひとりに寄り添うていねいな教育を行い、新たなチャレンジを恐れない自信ある態度を培いたいと考えています」と話しました。
同校では「凜(りん)として生きる女性の育成」を教育目標とし、「総合的な学習の時間」などを活用して、中1では書写・華道・礼法に、中2では邦楽に、中3では茶道に取り組んでいます。伝統文化を身につけて日本人としてのアイデンティティーを確立し、グローバルに活躍できる「信念を貫いて行動する女性」を育てることをめざしています。
続いて、宮﨑先生が同校の特徴として紹介したのが中学での理科教育です。「実体験から得る学び」を重視して、中学3年間で約100回の理科実験を行っているのです。観察からレポート作成までの一連の取り組みのなかで、科学的なものの見方や判断力を養います。国立環境研究所をはじめとする学外研究施設とも連携し、早期から専門分野の学びを体験できるのも魅力です。
英語教育では、「和洋ラウンドシステム」というメソッドを取り入れて、国際感覚と語学力の両方を身につけています。これは、反復練習によって基礎力を定着させる学習法です。具体的には、教科書の内容を1年間で何回も繰り返し学習し、コミュニケーションに役立つ実践的な英語力を養成していきます。語学研修も充実しており、和洋女子大学の研修施設「佐倉セミナーハウス」内で英語漬けの体験をする英語宿泊研修(中1~高1の希望者対象)をはじめ、春休みにイギリスまたはイタリアを訪問する海外文化研修(隔年。中3~高2の希望者対象)、オーストラリア語学研修(高2の希望者対象)などが行われています。
高校では「WIQ」という同校オリジナルの問題解決型学習プログラムを実施しています。そこでは、企業で行うようなインターンシップを教室で体験する「クエストエデュケーション」や、日本文化について興味・関心を深める授業、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマとする探究活動などに取り組み、仲間と協働して正解のない問いに向き合う力を培っています。
ICTの活用も進んでおり、ホワイトボード、プロジェクター、Wi-Fiが全教室に完備されています。生徒は全員が自分専用のノートパソコンを所有し、オンライン授業の受講や課題の提出などで日常的に活用しています。
高校進学後は、それぞれが希望する進路に合わせた3コースに分かれて学びます。高大連携7年制の「和洋コース」は、大学進学後の学習・研究から、留学、インターンシップ、ボランティア活動、資格習得までを充実させるコースです。高校在学中から和洋女子大学の講義を受け、単位を取得することが可能です。「特進コース」では国公立大学や難関私立大学をめざすカリキュラムに沿って学習し、学力を高めていきます。そして「進学コース」は探究型の学びを軸に据えており、高大連携でアカデミックなスキルを培います。いずれのコースでも、みずから学ぶ姿勢を重視しており、生徒一人ひとりの可能性を最大限に伸ばす学習環境が整っています。
今年度から制服のデザインを刷新。伝統のセーラー服のイメージを残しつつ、セーターやジャケット、スラックスとの組み合わせが楽しめるようになりました
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