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学校説明会レポート
明星中学校
2023年8月29日(火)
100年の伝統を進化させ、時代の要請に応じた一貫教育を実践
「和の精神のもと、世界に貢献する人を育成する」を建学の精神に掲げる明星中学校・高等学校は、1923年に開校した明星実務学校を起源とする伝統校です。東京都府中市にある7万1564㎡の広大なキャンパスには幼稚園から高校までがそろい、子どもたちは伸び伸びと学校生活を送っています。
同校では、2015年から学校改革を進めています。この日のオンライン説明会の冒頭、校長の福本眞也先生は「目に見える学力」と「目に見えない学力」を育てる中高一貫教育プログラムに基づく学びを紹介しました。「未来志向の教育」と「自己を発見し、進路を考えるカリキュラム」がその柱となっており、「なりたい自分を見つける4年間」の後に、進路実現のために入試突破力を強化する「なりたい自分を実現する2年間」を送るという4:2の明星メソッドで、21世紀社会で活躍するための力を伸ばします。福本先生は「創立100周年を迎える今年、教員と議論を交わしながらリニューアルした『中高一貫コース』の1期生も中3になりました。次の100年に向けて、さらに教育内容を充実させていきます」と力強く語りました。
続いて、入学広報室長の藤井泉浩先生が「自分の未来をデザインし、共創していける人の育成」をめざす同校の教育について説明しました。特色として挙げられたのが、「理科教育」「情報教育」「英語教育」の三つです。理科教育では、5室ある理科実験室を利用し、中学3年間で100回以上の実験を行っています。全員が参加できるよう、2人1組でコミュニケーションを図りながら「実験→記録→考察→演習」を繰り返し、生徒の興味・関心を引き出しています。情報教育では、1人1台のタブレット端末を授業や学習管理に活用しているほか、系列の明星大学の情報学部とも連携して、中1からプログラミング的思考を身につけていきます。英語教育では、5名のネイティブ教員のサポートの下、全生徒が英検®を受検しています。また、「GCP(グローバルコンピテンシープログラム)」を英語の授業に導入しているのも、大きな特徴です。藤井先生は、「GCPはネイティブ教員と日本人教員とのチームティーチング形式で行われます。生徒は英語を使って国際的な課題について思考を深め、グローバルマインドを醸成しています」と強調しました。
創立以来、本物に触れる教育を重視している同校では、各学年でSDGsに関連した多彩な体験学習を実施しています。今年度は、中1では農業・民泊体験、中2では行政と連携したGX(グリーントランスフォーメーション)学習、中3ではDX(デジタルトランスフォーメーション)学習・平和学習・グローバル学習などが国内外で企画されているそうです。
次に、3期目となる中高一貫コースの説明がありました。中学入学時は、難関大学合格に挑む「特別選抜クラス」と、多様な学びで自己実現に挑む「総合クラス」の2種類のクラスがありますが、中3になると英語に特化した「英語クラス」も設置されます。「特別選抜クラスは総合クラスより英語と数学の授業時間数が多く、英語クラスはネイティブ教員による授業で英語4技能を強化します。条件を満たせば、クラスの変更も可能です」と藤井先生は話します。
また、一日の目標学習時間を設定したうえで、英語・数学・国語は家庭で取り組むための課題「日々のトレーニング」も準備して、自律学習を促しています。藤井先生は、「確かな学力を定着させるために、中間考査は実施していません。成績は、レポートや課題なども考慮し、総合的に評価してつけます。学習内容の抜けや漏れがないように、単元テストや小テストを頻繁に行ってフォローします」と述べました。
こうした改革の成果は進学実績にも表れ、国公立大学・難関私立大学への合格者数も伸びています。現役進学率は95%に上り、明星大学への特別推薦枠も利用できます。
2024年度の特別選抜クラス入試の日程は、2月1日午前(4科・適性検査型)・午後(2科)、3日午後(2科)、4日午後(2科)です。総合クラスは2月1日午前、2日午前、3日午前、4日午後の2科入試に加え、2日午前に「英語試験」を新設。試験科目は英語・国語または英語・算数から選択できます。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
約8万5000冊の蔵書を誇る図書館、中学生も利用できる広いカフェテリア、1200名を収容可能な講堂、年間を通して利用できる温水プールなど、施設が充実しています
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