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学校説明会レポート
沖縄尚学高等学校・附属中学校
2023年8月23日(水)
知・徳・体のバランスの取れた全人教育を実践し、グローバルに活躍できる人材を育成
沖縄尚学高等学校・附属中学校の前身は、1957年に設立された沖縄高等学校です。1983年に現在の校名に変更し、1986年に中学を開設して中高一貫教育を開始しました。「私たちは怖れず 侮らず 気負わず やるべきことに取り組みます」「私たちは暖かみ 厳しさ 知性を身につけ、感謝と奉仕の心を実践します」という二つの学校訓の下、知・徳・体のバランスの取れた全人教育を実践する同校で育った卒業生は、毎年、さまざまな学校に進学しています。また、高校はスポーツ強豪校として知られ、今年の北海道インターハイではテニス女子ダブルスが優勝しました(6年ぶり4回目)。全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)では野球部がベスト8に進出したことも話題になりました。
この日のオンライン説明会で中学校長の屋比久秀正先生は、同校の教育内容の特徴を三つ紹介しました。一つ目は「万全の進学システム」です。生徒の希望進路を実現させるため、同校ではコース制を採用しています。中学段階では「尚学パイオニアコース」「尚学チャレンジャーコース」の2コースですが、希望する進路別に、高1では5コース、高2では6コース、高3では8コース13クラスに、順次細分化されます。そして、生徒一人ひとりの学力と希望進路に合わせて、きめの細かいフォローを行っています。たとえば、昨年度から設置された「中3選抜クラス」に入った生徒には、高校の「難関コース」の教員が高3までの4年間、指導に当たり、医学部医学科にも最難関大学にも対応できる高い学力を身につけさせる方針です。また、2015年度からは高校の「国際文化科学コース」に国際バカロレアのカリキュラムが導入されました。国際文化科学コースに在籍していた2023年春は17名の卒業生全員が、日本の高校卒業資格と同時にフルディプロマと呼ばれる国際バカロレア資格(海外大学への入学資格)を取得しました。
次に、同校がすべての授業に導入している「習得目標」について紹介されました。これは生徒たちに、その日に習得してほしい到達目標を開始前にはっきり伝え、最後に確認テストを行うというものです。そのため、同校では50分間の授業と、20分間の確認テストがワンセットで、1コマ70分となります。
このように、進路目標に応じたコース制を採り、きめ細かい学習指導に力を注いできた成果は大学合格実績に表れています。この春は東京大学に1名合格したのをを含め、国公立大学・大学校は現役で149名が、早慶上理・ICUなど私立大学には現役で326名が合格というすばらしい実績を残しました。このことに触れた屋比久先生は、「学校推薦型選抜の枠は1学年の生徒数を上回る240大学671学部もあるため、これを利用して進学する者も少なくありません」と話しました。
「きめの細かい生徒・保護者支援」にも定評があります。同校には県外からの入学者も多いため、寮が併設されています。屋比久先生によると、「常駐する3名のスクールカウンセラーが、生徒はもちろん保護者の悩みにも対応している」とのことです。なお、寮には一般生が入る「尚学舎」と、留学生との共同生活をコンセプトとする「尚学グローバル寮」とがあります。
そして、三つ目の特徴が「人間力を育む取り組み」です。同校は海外に多くの教育協定校を持ち、国際交流を盛んに行っています。今年度は台湾の協定校から53名が来校しました。国際交流に不可欠な英語力の育成も重視し、特に英検®の受検指導に力を入れています。各学年で目標級を定め、平日の放課後には対策講座を開講しており、2022年度は、中3生の60%が準2級以上を取得したそうです。もう一つ、学校を挙げて取り組んでいるのが「沖縄伝統空手」です。英検®と同様、各学年で目標級を定め、高校卒業までに黒帯取得をめざします。中高一貫生の9割以上が高校卒業までに黒帯を取得しています。
最後に、入試について説明がありました。昨年度から中学入試で「特待生制度」が導入されました。これは専願か併願かを問わず、成績上位者5名程度を対象に入学金・授業料の全額と、施設費の一部を免除するというものです。屋比久先生は「東京会場の受験生も対象です。ぜひチャレンジしてください」と結びました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
中高ともに年に1回開催される、校内空手演武大会の様子。週1回の空手の授業では、沖縄県空手道連盟の先生方と体育教員が指導しています
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