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学校説明会レポート
春日部共栄中学校
2023年7月25日(火)
数多くの「本物」に触れて、グローバルリーダーの育成をめざす
今年、中学設立20周年を迎えた春日部共栄中学高等学校は、「自主自律」「明朗勤勉」「協調奉仕」を校訓に掲げ、グローバル社会で活躍するリーダーの育成に努めています。
オンライン説明会の冒頭、入試担当委員長の遠藤裕先生は、文武両道を掲げる同校の取り組みについて「学習のほか、各種検定資格の取得や学校行事にも力を入れています。生徒が本物に触れ、学ぶことを重視し、グローバルリーダーを育成したいと考えています」と説明しました。続いて上映された動画では、在校生が案内役を務める形で、通学風景、授業の様子、学校生活、施設、部活動などが紹介されました。
次に、昨年度からスタートしたコース制について詳しい説明がありました。同校は「プログレッシブ政経コース」と「IT医学サイエンスコース」の二つのコースに分かれており、「プログレッシブ政経コース」は国際政治やビジネスのシーンで、「IT医学サイエンスコース」は研究者や開発者のなかで、それぞれリーダーシップを発揮できる人材の育成を目標にしています。「中学はあくまでも種まきの期間」という考えから、いずれのコースも授業内容は基本的に同じです。異なるのは、週2~3回、7時限に行われるキャリア教育の授業のみです。「プログレッシブ政経コース」では、ビブリオバトル、模擬国連、模擬トレード、ディベートなどを通じて国際政治、金融、経済などを幅広く学びます。「IT医学サイエンスコース」では、プログラミング講習や理科実験のほか、元東大教授によるメディカル論文講習などもあります。これは、医学部受験に必要な小論文や面接に対応できるようになるためです。
世界のリーダーに必要な人間力を伸ばすため、二つのコースとも共通で「グローバルリーダーズプログラム」が実施されています。Global English Program(中1・2希望者対象)、Kyoei Summer English Program(K-SEP/中3全員)、オーストラリア語学研修(高1・2希望者対象)、ボストングローバル人材育成プログラム(高1・2希望者対象)、オーストラリア修学旅行(高2全員)などを通じて、多様性への理解を深めるとともに、世界の常識的感覚を身につけ、グローバル人材としての素養を身につけます。
学習習慣の確立と人格形成に向けて、最も重視しているのが中1・2での学習の取り組み方です。遠藤先生は「中学受験をする小学生の皆さんは、塾は勉強するところ、学校は遊ぶところ、家は遊んで休むところだと思っていませんか。学校は『みんなと一緒に学習する』ところであり、家は『自律して学習する』ところなのです。わたしたちは、生徒が自分を律し、自宅でも学習できるようになる力を身につけさせたいと考えています。そうすれば、放っておいてもみずから進んで学習するようになります」と話しました。そのために活用しているのが、「スケジュールノート」です。その日の予定と目標、具体的にやること、反省などを書き込むことで、生徒自身が自己管理に努め、自律学習を促すよう指導しています。「本校は埼玉県で自学自習が一番の学校をめざしています。そして、日々の取り組みの達成度を測る基準となるのが、『中3までに全員が英検®準2級に合格すること』です。英検®に対応した授業カリキュラムやネイティブ講師による授業などによって、中3で受かることが当たり前という環境を作っています」とのことでした。
また、2学期制・週5日制を採用しているのも特徴です。平日は1コマ45分の授業が7時限あるのが基本です。部活動は週3日までに限られていますが、水泳部、硬式テニス部、陸上競技部、吹奏楽部、コンピュータ・囲碁将棋部は県大会、関東大会、全国大会などで好成績を収めています。
2023年春は、中学から入学した高校卒業生118人のうち、国公立大学、早慶上理にそれぞれ約20%が、GMARCHに約50%が合格しました。遠藤先生は「本校は国公立大学の合格を狙う学校です。国公立大学の合格率は4年連続で伸び続けています」と述べ、この日の説明会は終了しました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
東武伊勢崎線・東武野田線「春日部」駅からスクールバスで約10分、東武アーバンパークライン「豊春」駅から徒歩約20分の場所に広々としたキャンパスを構えています
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