- Top
- 学校行事/学校説明会
- 茗溪学園中学校:学校説明会レポート
学校説明会レポート
茗溪学園中学校
2023年7月27日(木)
国際色豊かな環境で、文武両道を実践して自立した精神を培う
茗溪学園は1979年、中等教育が学力偏重に陥っているとの批判に応える教育実験校として、「筑波研究学園都市」の研究者子弟への教育を目的に、東京教育大学と筑波大学の同窓会組織である「茗渓会」によって創立されました。開校当初より国際理解教育を推進してきた同校では、正しい選択力、決断力、たくましい実行力、豊かな心を重視した全人的・総合的教育を実践しています。また、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)や国際バカロレア(IB)の認定校として、科学技術教育や国際教育にも力を注いでいます。
この日のオンライン説明会は、松崎秀彰先生による校内案内からスタートしました。ウェブカメラを手にした松崎先生は、中学・高校の各校舎をはじめ、約6万冊の蔵書を誇る図書館、4分野別の理科実験室、生徒の作品を展示するアートギャラリー、大勢の卒業生が建築に携わったトレーニング棟、人工芝のグラウンド、ホールを備えたアゴラ棟、美術や家庭科といった実技系の授業を行うスコーラ棟など、充実した校内施設の数々を20分間にわたって紹介します。館内の随所には、生徒が手がけた美術作品や課題研究の成果が展示されており、生徒の学びの様子に幅広い角度から触れられました。
続いて、教育内容の説明がありました。中学には「MG(茗溪ジェネラル)コース」が4クラス、「AC(アカデミアクラス)コース」が2クラスの2コース6クラスの編成です。MGが普通科に相当する一方、ACは2021年度に新設されたコースで、生徒の「知的センス」(着眼点の広さ)と「知的体力」(試行錯誤し続ける力)を磨き、それらを武器として、21世紀をたくましく生きる若者を育成することを目標としています。
また、「一人の生徒にすべてを」というモットーの下、主要教科のみに限らず体育や芸術など多方面にわたり、一人ひとりの力を伸ばす文武両道の学びを大切にしています。開校以来、海外からの帰国生の受け入れ校となってきた同校には、2023年7月現在、41の国と地域からの332名の帰国生が在籍しています。帰国生は全校生徒の4.5人に1人を占め、生徒寮も併設されています。さらに、同校は2016年に国際バカロレア(IB)の認定を受けており、2017年からは世界標準の教育プログラムを行う「国際バカロレアディプロマ・プログラム(IBDP)コース」が高校に設置されました。IBDPを2年間履修し、最終試験で所定の成績を収めると、国際的に通用する大学入学資格を取得できます。2023年3月のIBDPの卒業生(4期生)のうち13名が海外大学に進学しており、年を追うごとに海外大学志向が強まってきているそうです。
いずれのコースでも可能性を引き出す教育を大切にする方針で、生徒は中高6年間を通して探究学習に取り組みます。そうした学びの集大成として、高2で「個人課題研究」を行います。これは同校の教育プログラムの中核として開校時から実施されているもので、「17歳の卒論」とも呼ばれています。生徒はそれぞれ関心のあるテーマを選び、指導教員の下で約1年間にわたって調査・研究を続けます。
日々の授業にも、フィールドワークの機会が多く設けられています。理科では実験を繰り返し、美術では油絵や日本画も制作します。体育では「校技」として週1回、男子はラグビー、女子は剣道で体を鍛えるのも特徴的です。課外授業としては地学調査や研究施設訪問なども実施されます。実績のあるクラブも多く、ラグビー部は全国大会の常連校です。こうした多岐にわたる教育活動をスライドとともに紹介した松崎先生は、「生徒一人ひとりが興味のあること、得意なことを伸ばして成長し、みずからの考えで決断・行動する力を身につけていけるよう願っています」と結びました。
JR常磐線「ひたち野うしく」駅、つくばエクスプレス「研究学園」駅からキャンパスまでスクールバスを運行中。木造日本建築のトレーニング棟も完成し、文武両道を実践する環境がいっそう充実しました
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎