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学校説明会レポート
東海大学付属浦安高等学校中等部
2023年7月18日(火)
文系・理系をバランスよく学び、「人としての在り方・生き方」を探求する
1955年に東海大学を母体とし、渋谷区に開校した東海大学付属高等学校は、1975年に千葉県浦安に移転して、東海大学浦安高等学校に改称しました。1988年には中等部が開校し、その3年後に高校が共学化して中高大の10年一貫教育体制が整いました。その広大な敷地には、大きな図書館や、体育施設、人工芝のグラウンドなどがあり、学習だけではなく、さまざまな活動に打ち込める環境が整っています。
オンライン説明会の冒頭、あいさつに立った校長の茂泉吉則先生は、高校で行われている文理融合型のカリキュラムに触れ、「大学受験のための指導にとらわれず、高3まで文系科目と理系科目をバランスよく学び、『人としての在り方・生き方』に応用してもらうことが重要だという考えで教育を実践しています」と話しました。中等部においては「体験から学ぶ」ことを重視しており、校外学習や行事などでのさまざまな体験を通して学びを深めていきます。茂泉先生は「子どもたちが生き生きと元気に明るく過ごしながら、将来に向けて自分の考え方をしっかりと養い、幅広い知識を身につけられるようにと考え、教育活動を充実させています」と結びました。
続いて、副校長の宮嶌咲由里先生から教育内容についての説明がありました。同校の特色ある取り組みとして挙げられたのが「浦安人生学」です。これは、「思いやり」「キャリア教育」「課題学習」を3本柱として、中高6年間で「大学の先にある人としての在り方生き方の探求」をテーマに学ぶものです。「思いやり」の心を養う活動としては、手話を通して福祉を学ぶ手話講座があります。「キャリア教育」では、中1で職場見学、中2で職場体験、中3で志望別グループでの職業体験というように、段階を踏んだフィールドワークを行います。東海大学医学部付属病院で手術までの流れを体験できるプログラムもあるとのことです。「課題学習」も重視しており、体験学習で得た知識や考察したことを発表し、プレゼンテーション能力の向上を図っています。
また、大学や企業などの外部機関と連携し、自然科学系・比較文化学系・健康医科学系・社会文化学系の4系統の講座を開講する「土曜講座」もあります。生徒は自分の興味・関心に合わせて自由に選び、1年間で2講座、中学3年間で計6講座を受講できるようになっています。そのほか、第一次産業に触れて食の大切さを学ぶ「南房総自然体験教室」も行われます。こうして生徒たちは、農業体験、自然探索などを通してSDGsに関連する課題解決法を探り、シティズンシップの第一歩を踏み出しているのです。
英語と数学に関しては、少人数制での習熟度別授業が導入されており、各自のレベルや目標に合わせて学習を進めていきます。英語関連のプログラムも充実していて、TOKYO GLOBAL GATEWAY英語学習(中1)、ブリティッシュヒルズ国内英語研修(中2)、ニュージーランド海外英語研修(中3)に参加し、コミュニケーション力を高めていきます。宮嶌先生は「生徒たちからは、ニュージーランド海外英語研修が良い経験となり、高校での英語学習につながったという感想を得ています」と話しました。
卒業後の進路については、2023年度の大学進学率が96.8%で、東海大学への進学率は77.7%となっています。宮嶌先生は「大学進学がゴールではありません。基礎学力を定着させたうえで、豊富な体験学習に取り組むことによって、人としての豊かさを身につけます。また、保護者との連携を大切にしていますので、安心してお子さんをお預けください」と結びました。
最後に2024年度入試について、教頭の髙橋光太先生から説明がありました。入試形式は4科と面接の「推薦入試」、4科の「A入試」、4科・2科から選択できる「B入試」の3種類です。推薦入試のみで実施される面接は、受験生1人に対して教職員2人で約10分間行います。髙橋先生は「難しい質問はありません。志望動機や将来の夢、小学校で学んだことなどをきちんと答えられるようにしておいてください」とアドバイスしました。
2023年度入学者の男女比は、男子67%、女子33%ですが、近年、女子の入学者が増加傾向にあります。多くの生徒が学習と部活動の両方に打ち込み、充実した施設で学校生活を楽しんでいます
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