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学校説明会レポート
女子聖学院中学校
2023年6月30日(金)
自己肯定感を高める6年間の学びで、自分の思いを自分のことばで伝えられる女性に
1905年に創立された女子聖学院の前身は、米国のプロテスタント教会から派遣された女性宣教師バーサ・F・クローソンによって東京築地に設立された神学校です。
説明会の冒頭、登壇した校長の安藤守先生は、118年の歴史のなかで同校が貫いてきた「キリスト教を基盤とする人間教育」について説明しました。キリスト教には、「人にはそれぞれ神様から与えられた賜物(能力)があり、それを社会のために生かさなくてはならない」という考えがあります。安藤先生は「それを実現するためには、まず自分の能力に気づくこと、そしてそれを磨く努力を惜しまないことが重要です。人を助けるためには、気持ちだけではなく、力も必要になります。それはあるときは知恵であり、またあるときは分析力、判断力、実行力、表現力、共感力であるかもしれませんが、一人がそれらすべてを備えることは不可能です。生徒たちには、自分ができることを知り、その能力を伸ばし、社会に貢献する方法を考えてほしいのです。そのための仕組みがふんだんにあるのが本校での6年間です」と話しました。
続いて、教頭の塚原隆行先生が具体的な教育内容について説明しました。初めにスクールモットーである「Be a Messenger ~ 語ることばをもつ人を育てます~」を示しながら、「生徒たちには、自分の思いを自分のことばで伝える人に成長してもらいたいと考えています。そこで本校では『豊かな心を育む教育』をめざし、生徒に『豊かな体験と探究』をしてもらうため、『豊かな学習環境』を整えてきました」と述べました。
「豊かな心を育む教育」を象徴するのが、毎朝の礼拝です。パイプオルガンの調べとともに讃美歌を歌い、聖書のことばに耳を傾ける20分間は、心の安らぎが得られるだけでなく、己と向き合い、生かされていることへの感謝の気持ちも培われる貴重な時間です。また、中1での「アドベンチャーキャンプ」、中2での「自己啓発プログラム」、中3での「北海道修学旅行」「職業研究」など、自己を見つめ、他者と協働する姿勢を身につけるための体験型プログラムが、成長段階に合わせて実施されているのも特徴です。
国際社会に向けての発信力を養うために、英語教育にも力を入れています。同校には5名のネイティブ教員が在籍しており、週1コマの英会話の授業は、1クラスを2分割して、ネイティブ教員2名によるダブルティーチングで行われています。ネイティブ教員は、朝のホームルーム、放課後、部活動、行事などでも生徒たちに接しているため、学校生活全般を通して「読む・聞く・話す・書く」の4技能が鍛えられます。自分の考えを英語で発信する機会も多く、暗唱やスピーチコンテストのほか、さまざまな国から集まった講師による国内留学プログラム「Global 3day Program(中1~高2)」、英語エッセイを書く「Academic Writing」(高2・3の上級者対象)などがあります。立教英国学院留学や、アメリカやオーストラリアでの中期・短期留学などの海外プログラムも充実しています。
希望進路の実現に向けた学習支援体制が充実しているのも特徴です。英語・数学の教科担当者による「放課後学習室」を設置し、中学生を対象に補習を行っているほか、学期中、長期休暇中、そして高3の受験直前期には、「基礎徹底」「発展学習」などの目的に応じた無料の課外講座「JSG講座」も開講しています。また、自習室「JSGラーニングセンター」では、午後3時30分以降は大学生チューターが常駐して質問に対応し、学習計画作成などの質問も受け付けています。
学年を縦割りにした3色に分かれて競う運動会や、クラスが一丸となる合唱コンクールの様子も動画で紹介されました。「生徒主体で行う学校行事や部活動で人間関係を構築しながら、時にはリーダーシップを発揮し、一方ではフォローする側にも立ちます。その姿こそが、本校の理想とするリーダー像です」とのことばで、説明会は締めくくられました。
緑に包まれた閑静なキャンパスは、東京メトロ・JR「駒込」駅、JR「上中里」駅から徒歩10分圏内。上層階にパイプオルガンが設置されたチャペル棟が学院のシンボルです
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