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学校説明会レポート
白百合学園中学校
2023年7月10日(月)
創立以来、二つの外国語を学び
豊かな国際感覚を培う
白百合学園は、フランスのシャルトル聖パウロ修道女会を母体とし、1881年に設立されました。「従順・勤勉・愛徳」という校訓の下、カトリックの精神を基盤に、時代の要請に柔軟に応えながら、個性と能力を豊かに伸ばす女子教育を実践しています。
この日の説明会は、SAPIX代々木ホールで開催されました。入試広報部長の瀧澤裕子先生は「本校の一日は、毎朝のお祈りで始まり、お祈りで終わります。また、宗教を通して、自分の使命について考え、どのように生きていくかを深く考えていきます」と学校生活について紹介しました。
続いて、学習指導に関する説明がありました。教科教育においては、「自分で考え、問題を発見して解決する能力を育てること」を目標としています。創立以来、英語とフランス語の両方を必修とし、豊かな国際感覚を養っていることも大きな特色です。中学では英語が週5コマ、フランス語が週1コマあり、いずれも日本人教員とネイティブ教員との連携による少人数授業が行われています。「英語、フランス語の1年間の学習成果を披露する外国語発表会では、スキットやプレゼンテーションを行います。外国語で表現することの楽しさを感じ、互いに刺激を与え合う機会となっています」と述べました。英語では生徒全員が英検®のほかにGTEC®を受検し、フランス語でも、仏検の取得を推奨しているとのことです。その他にも、さまざまな国際教育プログラムがあります。
3年間で100以上の理科実験を実施
医学部など理系志望が半数以上に
その一方で、理数教育にも力を入れており、理科では中学3年間で100種類以上の実験・観察に取り組みます。「授業の後に毎回、レポートを課し、観察力・洞察力と共にレポート作成力も養っていきます」とのことです。また、高大連携による講座も数多く開講され、富士山での植生観察、遺伝子分析実験など、専門的な調査や実験を体験します。近年は理系選択者が増えており、2023年春は卒業生の半数以上が理系学部に進学しました。医学部をはじめとする医療系への進学者が、全体の37%を占めています。
学校行事は生徒が主体となって運営します。瀧澤先生は、学園祭や球技スポーツ大会などの動画を用いながら説明しました。また、合唱祭はクラスで目標を設定し、イメージを皆で考えて練習を重ね、曲を作り上げます。高3生が歌うモーツァルトの戴冠ミサ曲「クレド」は、6年間の集大成として歌い継がれており、万感の思いに涙を流す生徒もいます。また、修養会では、神父さまの講話やグループディスカッションを通して、他者との関わりの中で、どのように生きるか、自分の心を育てます。昨年度の中1生は「難民問題について、自分にできることは何か」を考え、祈りをささげました。
瀧澤先生は「本校の生徒はおしとやかで静かなイメージを持たれがちですが、実際には明るく活発で、何事にも一生懸命に取り組んでいます。生徒には、心を素直に動かす人、自分が見極めた本当のことに従える人になってほしいと考えています」と結びました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
東京都千代田区にあるキャンパスは都心にありながらも閑静な環境。「ごきげんよう」のあいさつとお祈りで一日が始まります
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