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学校説明会レポート
渋谷教育学園幕張中学校
2023年6月28日(水)
主体的に考え、行動する力を身につけ
予測不能な社会を生き抜く
渋谷教育学園幕張中学校・高等学校は、東京大学をはじめとする国内最難関大学や海外大学に多くの合格者を輩出する、全国屈指の進学校として知られます。幕張新都心に高等学校が設立されたのは1983年のことです。その3年後には、「一人ひとりを大切にして個性豊かな人間を育てる6か年の統合された中高一貫教育」の実現をめざし、中学校が開校されました。
満席となった説明会会場では、はじめに学校紹介DVDが上映されました。続いて登壇したのは、校長の田村聡明先生です。「開校40年目の節目を迎えた昨年度、創立者・田村哲夫学園長から校長職を引き継ぎました。創立時に思い描いた『来るべき21世紀に活躍する若者を育てる教育』をこれからも守り続けていきます」とあいさつし、同校が掲げる三つの教育目標について説明しました。
一つ目は同校が最も大切にしている「自調自考の力を伸ばす」です。目まぐるしく変化する時代、不測の事態に対応できるよう、「自らの手で調べ、自らの頭で考え、何事に対してもあきらめることなく、積極的に取り組める人間の育成」をめざしているのです。主体的に考え、動く力を身につけるため、同校では授業の開始・終了を告げるチャイムを鳴らさず、宿泊行事や校外学習も現地集合・現地解散で行われています。さらに、この「自調自考」には、「己を見つめ、己を知る」という自己認識の意味も含まれています。田村先生は「自分の人生は自分でつくり出すものです。多感な中高生の時期だからこそ、自分をしっかりと受け止める体験をたくさんしてもらいたいと考えています」と述べました。
多様な価値観に触れながら
国際人としての資質を養う
グローバル社会を見据え、開校以来、さまざまなバックボーンを持つ帰国生や留学生を数多く受け入れてきたのも、同校の大きな特徴です。互いの個性を認め合いながら、自由を追求していく、ダイバーシティに満ちた環境こそが、二つ目の「国際人としての資質を養う」につながっています。
加えて、三つ目の「倫理感を正しく育てる」についても、田村先生は「多様な価値観を持つ人々と社会で共存していくためには、一人の人間としての信頼を得ることが基本的条件となります。何が善であるかを判断できる力や感性を磨いていけるような学びを実践することも、わたしたちの務めです」と結びました。
各界の第一線で活躍する人材を輩出し続ける同校で、生徒たちに大きな影響を与えているのが、年に30回ほど開催される「キャリアガイダンス」です。「卒業生や外部の講師を招いて、その道を選ぶまでの歩みや、仕事現場での体験談を聞くことは、生徒たちが将来について考えるきっかけになります」と話すのは校長補佐・入試対策室長の永井久昭先生です。特に、医学部志望者向けの医療系ガイダンスは人気があり、複数の大学医学部の協力の下、医学部教授による模擬講義だけではなく、パネルディスカッション、研究室へのラボツアー、シミュレーション医学の体験なども行われるそうです。
首都圏の中高一貫校でも有数の蔵書数を誇る広々とした図書館、アストロ光学製天体望遠鏡を備えた天文台、二つの体育館とグラウンドなど、充実した施設が生徒の可能性を引き出します
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