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学校説明会レポート
開成中学校
2023年6月22日(木)
高校新校舎が完成し
教育環境がさらに充実
開成中学校・高等学校は、元金沢藩士の佐野鼎が、1871年に創立した「共立学校」が起源です。
この日、SAPIX代々木ホールで開催された説明会は、サピックス教育情報センターの広野雅明先生の入試解説から始まりました。広野先生は入試の配点について、「理科・社会の配点が各40分・各70点と高いため、4教科でバランスよく得点できるようにすることが重要です」と説明しました。また、「同校の入試では『自分で考える力』が問われます。日ごろから自分の頭を使って考えながら家庭学習に取り組み、思考力を鍛えましょう」とアドバイスしました。
次に、校長の野水勉先生が登壇し、教育内容について説明しました。2021年に創立150周年を迎えた同校では、その記念事業として校舎の建て替えが進行中です。その完成図を示しながら、野水先生は「林立していた棟をまとめ、動線に配慮した洗練された校舎となっています」と話しました。続いて、開成学園の沿革に触れ、明治時代には東大に多くが進学する大学予備門(のちの旧制第一高等学校)への受験予備校としてその名が広まり、偉人のなかにも卒業生が多いことなどが紹介されました。
授業は専門性の高い教員が担当
海外大学への直接入学も支援
野水先生は、長い歴史のなかで培われてきた学園の精神として、「質実剛健」「自主自律」「進取の気性と自由の精神」「ペンは剣よりも強し」の四つを挙げました。それを体現する場となるのが、生徒主体で行われている学校行事や部活動です。学校行事では、運動会や文化祭の企画から運営までのすべてを生徒が担うのはもちろんですが、修学旅行・学年旅行の行き先の選定、旅程の決定、ホテル選びも生徒に任せているそうです。部活動では、ボート部・俳句部・クイズ研究部などが全国レベルで活躍しているほか、コンピューター部や数学研究部などは世界大会で優秀な成績を収めています。野水先生は「受験勉強を乗り越えた生徒たちは、楽しく伸び伸びと学園生活を送っています」と語りました。
学習面の特徴についても説明がありました。授業ではオリジナル教材を使用し、専門性の高い教員が指導にあたっています。理科・社会は、実験やフィールドワークなども多くして、体験を通じて学ぶことが重視されています。ほかの教科でも芸術家、小説家、俳人などとしての顔も持つ個性的な教員が指導しています。また、英語教育にも力を注ぎ、海外大学への進学も視野に入れたハイレベルな内容の授業が行われています。高校では自由選択の「高校英語特別講座」を毎日7~8限に開講し、高校卒業までに4技能を実践レベルまで養成します。外部検定試験のGTEC®を中3で、ケンブリッジ英検を高1で、それぞれ全員に受検させており、TOEFL®iBTなどの受検も推奨しています。ネイティブの留学カウンセラーが週3回来校し、海外大学への直接入学を支援してくれるのも魅力です。
最後に、野水先生は「地道な努力を積み重ねた過程こそが受験勉強で得られる財産です。広い視野と興味・関心を持ち、こつこつと『知力』を積み上げていってください」と、受験生にメッセージを送りました。
幅広い教育活動に対応した新高校校舎B・C棟が完成。中学校舎・高校校舎・体育施設の接続性・回遊性が高まり、中高一体となった教育環境が実現しました
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