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学校説明会レポート
西武台千葉中学校
2023年7月21日(金)
「武」の精神性に基づいた教育を推進し、「知・心・体」のバランスの取れた人材育成をめざす
1986年に男子校として千葉県野田市に開校した武陽学園高等学校は、1989年1月に「西武台千葉高等学校」と校名を変更し、同年4月に共学化されました。中学を開設したのは1992年のことです。「礼儀正しさ」「相手を思いやる気持ち」「みずからを律して高めようとする強い精神力」を尊重する、「武」の精神性に基づいた教育を推進しています。
オンライン説明会に登壇した教頭の池田有向先生は、「若き日に 豊かに知性を磨き 美しく心情を養い 逞しく身体を鍛えよ」という校訓に触れ、「その実現を目標に、『知・心・体』のバランスの取れた人材育成をめざしています」と語りました。
続いて、教育の3本柱である「学習活動」「体験活動」「部活動」について説明がありました。「学習活動」に関しては、中高6年間を2年ごとの3ステージに分け、一貫校の強みを生かした教育を実践しています。中1・2の「基礎期」は、全員が「総合コース」で学び、学習習慣を確立させるとともに基礎的な知識・技能を定着させていきます。中3・高1の「発展期」は、文系・理系選択を見据えて「特別選抜コース」「進学コース」の2コース制となりますが、いずれも授業のコマ数は同じです。ただし、学習内容の「深度」が異なります。「進路実現期」に当たる高2・3では、「文系特選」「理系特選」「文系進学」「理系進学」の4コースに分かれ、希望進路に応じた選択科目を履修することになります。なお、中学校の国語・英語・数学は標準授業時数よりも13コマ多く設定しており、英語・数学は少人数での習熟度別授業を行ってきめ細かく指導しています。
力を入れている英語教育では、さまざまな体験プログラムを「実用英語プラットフォーム戦略」として体系化しています。たとえば、ネイティブ教員と英語漬けの時間を過ごす「English Boot Camp」は、中1は日帰りですが、中2は1泊2日で行うなど、学年とともに難度が上がります。中3の海外語学研修は全員でカナダを訪れ、培った英語力を発揮する場となります。高校では、オーストラリアでの2週間の語学研修や3か月の留学プログラムにも参加できます。また、通常の授業では、1冊の教科書を年間で5回繰り返して学ぶ「5ラウンドシステム」を採用し、①リスニング、②文字認識(音と文字を結びつける)、③音読、④文の構造把握(穴埋め・ライティング)、⑤リテリング(教科書の内容を自分のことばで説明する)の五つのアプローチによって多角的な理解を促します。さらに、ネイティブ教員と日本人教員とのチームティーチングによる英会話や、フィリピンの講師とのオンライン英会話を取り入れて、将来「武器」として使えるコミュニケーション力の強化を図っています。池田先生は、「中3までに英検®準2級取得を目標にしていますが、今年は1名が2級を取得しました。高校では、この3~4年で15名の生徒が準1級に合格しており、学習の成果が表れていることを実感しています」と述べました。
「体験活動」については、体育祭や輝陽祭(文化祭)など、中高合同の行事を通して異世代間のつながりを深めています。心を育む福祉教育として、「聞こえない」「見えない」「動けない」というテーマでの模擬体験にも取り組みます。池田先生は、「生徒の進路や夢をサポートする三大プロジェクトとして、医療・教育の分野をめざす人のための『メディカルプロジェクト』『教員養成プロジェクト』に加え、今年度より、情報クリエイターの育成に向けた『ICT未来創造プロジェクト』を新たに立ち上げ、高大連携を強化しています」と話しました。中国語講座、手話講座、地元を知るための「入門野田学」、気象予報士養成講座など、学年の枠を超えて生徒が自主的に参加できる教養講座を開講しているのも、特徴の一つです。
「部活動」は中高ともに盛んに行われています。「文武両道」をモットーに、関東大会や全国大会に出場する強豪クラブが多数あることも伝えられました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
最寄りの東武野田線「川間」駅からキャンパスまでは徒歩約20分ですが、スクールバスの利用も可能です。隣接する埼玉県や茨城県からも多くの生徒が通学しています
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