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学校説明会レポート
聖セシリア女子中学校
2023年7月19日(水)
カトリック精神を基盤とした温かな校風の下、「心」と「力」をバランス良く育む
教育者・伊東静江によって1929年に設立された大和学園女学校を起源とする聖セシリアは、幼稚園から高校までを擁する総合学園です。「信じ 希望し 愛深く」を心の糧として、自分らしく、みずからの力で将来を切り開くことのできる「幸せな人」づくりをめざしています。
オンラインで開催されたこの日の説明会では、入試広報部長の大橋貴之先生が登壇し、「本校では、知性や知識などの『力』と、その力を何のために役立てるのかを考える『心』をバランス良く伸ばす教育を行っています」と述べ、教育活動の四つの柱について説明しました。
一つ目の柱は「確かな学力」です。これを育成するため、同校では、生きた英語力と、異文化を理解して共生する力を養う「グローバルプログラム」が実施されています。たとえば「グローバルワークショップ」(中1~高2)では、さまざまな国籍の留学生を招いて英語で交流します。中1・2では独自科目「イングリッシュ エクスプレス」を週1コマ設定し、英語でのミュージカル発表に向けて会話力・表現力・協調性を培います。このほか、フィリピンの先生から指導を受けるオンライン英会話も行っています。語学研修の機会も豊富で、福島県のブリティッシュヒルズでの国内語学研修(中2)、カナダでの2週間の海外語学研修(中3~高2の希望者)、TOKYO GLOBAL GATEWAYでの研修(中2~高1の希望者)があります。
少人数制できめ細かく学習指導していることや、さまざまな「カリキュラムサポート」を行っていることも特徴です。大橋先生は「学習内容を記入して毎日提出する『レコーディングスタディ』によって学習習慣が身につき、受験勉強にも役立ったという生徒の声が多く届いています。オンライン上でテストや提出物などの学習データを記録する『進路カルテ』も導入しました。ご家庭とも共有しながら、一人ひとりの学力を的確に把握することができます」と話します。補習・講習も充実しており、高2の夏期・春期の長期休暇中には校外施設で朝9時から夜9時まで勉強漬けになる「勉強合宿」が実施されます。授業は週5日制ですが、土曜日の午前中を利用した、希望者対象の「土曜講座」も開講しています。その種類は年間で50種類以上にもなります。
二つ目の柱である「心の教育」に関しては、力を入れている芸術教育についての説明がありました。音楽・美術・書道などの実技科目は授業を受けるだけにとどまらず、各学年で本格的な芸術鑑賞の機会を持つようにしています。また、全国的にも珍しいクラシックバレエ部があり、放課後には有名なバレエ団の講師による本格的なレッスンが受けられることから、例年バレエを目的に入学している生徒が2割ほどにもなるそうです。このほか、宗教の授業、宗教行事、福祉活動などを通した情操教育にも特徴があります。
三つ目の柱は、「適切な進路指導」です。同校独自のキャリアプログラムは高3までに80時間以上にもなりますが、その内容はカトリックの価値観に基づき、与えられた能力を人のために生かすことの大切さを学ぶものとなっています。大橋先生は「それぞれが持つ才能や適性を生かす進路を実現させてほしいと伝えているため、芸術系への進学者も多く、卒業生の進路は多岐にわたっています」と強調しました。
四つ目の「安心できる環境」として挙げられたのは、家庭的な温かい雰囲気がある同校の校風です。大橋先生は、良好な人間関係を築くため、自分を素直に表現し合い、互いを認め合う「エンカウンター」の取り組みを実践していることに触れ、「生徒たちは、学校生活に高い満足感を抱いて卒業していきます。本校は、周りの人に思いやりの心を持って接することができ、誰からも『この人がいて良かった』と思ってもらえるような“幸せな人”を育てる学校です」と力強く語りました。
2024年度入試では、2月1日午後に実施される「スカラシップ入試」の科目が、従来の「算数1科目」から「国語または算数のいずれか1科目を選択」という形式に変更されることが伝えられました。詳細は学校ホームページでご確認ください。
クラッシックバレエ部では有名なバレエ団から派遣された講師が、本格的なレッスンを行っています。回数や曜日が選べ、ほかの部活動との兼部も可能です
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