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学校説明会レポート
巣鴨中学校
2023年5月28日(日)
努力を重視する「硬教育」を実践
医学部医学科への合格者も多数
私塾「巣園学舎」を前身とする巣鴨中学校・高等学校は、1910年に哲学者・遠藤隆吉博士によって設立されました。創立以来、勉学だけに限らず、学校行事や部活動など学校生活のすべてを修練の場としてとらえる「硬教育(努力主義)」を実践しています。
近年は国際教育にも力を注ぎ、多様なプログラムを通じて生徒たちの視野を広げると同時に、課題解決力・国際感覚の育成に努めています。
はじめに、サピックス教育情報センター本部長の広野雅明先生が2023年度中学受験の概要を解説し、「生徒と先生との距離が近く、面倒見の良い校風で、医学部医学科への進学者が多いのが特徴です。近年の中学入試では多くの受験生を集め、競争率の高い状況が続いています」と話しました。
続いて、あいさつに立った校長の堀内不二夫先生は、「巣鴨学園が伝統とする『硬教育』とは、努力主義のことです。教育の本質とは、生徒の力を内側から引き出し育てていくことだと考えています」と語りました。そして、「中高6年間は、生きる土台を築くうえで大切な時期です。人生を切り開くためには、知性、体力、精神力、確固たる意志、それを説明できる力、そして共感力の六つを鍛えることが欠かせません。仲間と切磋琢磨するなかで、良い意味で競争心を育み、みずから夢に向かって進む力と強い意志を養ってほしいと願っています」と結びました。
グローバルな視野を育む語学研修
世界に羽ばたく力を培おう
国際教育担当の岡田英雅先生からは、教育内容の説明がありました。2016年に完成した新校舎は、明るく開放的なデザインで、全教室にプロジェクターが設置されています。
カリキュラムは効率的な学力形成をめざすもので、中学では必要に応じて、高校の学習内容も学んでいきます。中3・高1では数学の成績上位者による「数学クラス」が編成され、高2で文系・理系に分かれます。高3は演習中心の授業となり、週19コマの選択授業を通じて一人ひとりが希望進路をかなえられる学力を身につけていきます。
部活動も盛んで、体育系17、文化系20のクラブがあり、兼部も可能です。また、伝統行事として、夜の山道の踏破に挑む5月の「大菩薩峠越え強歩大会」、千葉県館山市で行う夏の「巣園流水泳学校」、1月の「早朝寒稽古」といった心身を鍛える活動が多いことでも知られています。
一方、最近注目を集めているのが国際教育です。イギリスの名門校で3週間学ぶ「イートン校サマースクール」(高1・2の希望者対象)や、イートン校との太いパイプを生かして実現した「巣鴨サマースクール(SSS)」など多様なプログラムが実施されます。岡田先生は、「10代のうちに体験する“感動”はその後の人生に大きな影響を与えます。グローバルエリートの生き方や考え方に触れ、世界に羽ばたく力を身につけてほしいと願っています」と語りました。
説明会当日は体験授業も行われ、大勢の小学生が参加しました。なお、2022年の巣鴨サマースクールの様子が動画で紹介されています
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