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学校説明会レポート
麗澤中学校
2023年6月23日(金)
世界規模・地球規模で物事を考え、能力を発揮できる「本物の叡智」を持つ国際人を育成
創立者の廣池千九郎が提唱した道徳科学「モラロジー」に基づき、「心の力」を鍛える教育を実践する麗澤中学・高等学校。東京ドームが約9個も入る広大で豊かな自然が残る敷地内には、グラウンド、体育館、武道館などの運動設備が充実し、ゴルフ場(ショートコース)まであります。自然豊かな学習環境のなかで生徒たちは文武両道に励み、近年では難関国公立大学や難関私立大学への合格実績を伸ばしています。
説明会の冒頭、あいさつに立った校長の櫻井讓先生は、「他者に『ありがとう』と感謝のことばを伝える教育を実践し、6年かけて心の力を鍛えていきます」と話しました。同様に力を注いでいるのが、「自分(ゆめ)プロジェクト」です。中3を対象に行われる約2週間のイギリス研修では、体験型探究学習プログラムを通じて自分を見つめ直し、世界とのかかわりについて考えます。高校ではキャリア・進学支援プログラムとして、職業研究(高1)、学部学科研究(高2)、入試問題徹底分析(高3)を実施。生徒自身が描いた自分の将来の姿から逆算し、学びを深めながら将来的な自己実現に向けて進路を考えさせます。
教育理念の一つに「国際的な日本人の育成」を掲げている同校では、国際交流も盛んです。「先週はオーストラリアから21名の生徒が来校し、体育や書道の授業を一緒に受けたり、食堂で共に昼食をとったりして交流を深めました」と櫻井先生は振り返りました。そして「本校での学びをいずれ社会に還元できるような生徒を育てたいと考えています。さまざまな職業に就いた卒業生から話を聞く機会や、国際交流など、生徒の視野を広げるチャンスを積極的に設けています。学校全体で、生徒の夢を実現させるためのサポートをしていきます」と結びました。
続いて、入試広報チームの松田万里阿先生が登壇し、学校生活について説明しました。同校が独自に設定している「言語技術教育」は、欧米の国語教育の手法を用いて、論理的思考力・判断力・表現力を磨く教科です。授業は生徒同士の議論で進められ、アウトプットが重視されています。「聞く力・読む力・話す力・書く力」を体系的に身につけ、コミュニケーション力や情報処理能力を高めていくのが狙いです。松田先生は「授業の根幹となる議論を通じて、論理的な思考力と、ことばで説明する力を養成します。問いを立て、論証する力はすべての教科の土台となるからです」と話しました。また、英語は週6コマの設定で、オールイングリッシュによる指導が行われています。6名の専任ネイティブ教員による副担任制が導入され、英語の授業だけではなくホームルームや掃除の時間にも生徒たちと接しているため、より身近に感じられるとのことです。
次に、中2の「アドバンスト叡智(AE)コース」に在籍しているサピックスの卒業生がスピーチを行いました。同校の主な魅力として挙げたのは「公園のような広大なキャンパス」「自分の意見を正しく伝える力を育む言語技術教育」「目標・夢・志を明確にし、実現する道のりを描く『自分(ゆめ)プロジェクト』」でした。「大学入試で第一志望校に合格し、お世話になった人たちに思い切り感謝を伝えるのが目標です。その気持ちが自分の支えになっています。将来は医師をめざしています」と熱く語りました。
最後に、中学校教頭の西野徹先生がコース制と入試について説明しました。中学は「アドバンスト叡智(AE)コース」と「エッセンシャル叡智(EE)コース」とに分かれています。AEコースでは6年間をかけて東京大学をはじめとする最難関国立大学、または国公立大学医学部に合格できる学力を養います。一方のEEコースでは、難関国公立大学・難関私立大学・医学部進学が目標とされています。高2からは、高校から入学した生徒と混合クラスとなり、難関国立大学をめざす「叡智TKコース」と、難関私立大学・国公立大学をめざす「叡智SKコース」に分かれます。近年の進学状況を踏まえて、2024年度よりコース定員の内訳を変更し、AEコースは20名増の75名、EEコースは20名減の75名になるとのことです。
昼食は校舎の目の前にある1200席を備えた食堂「けやき」を生徒全員で利用。栄養バランスの取れたメニューが日替わりで提供されます
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