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学校説明会レポート
共立女子第二中学校
2023年6月23日(金)
恵まれた環境の下、体験重視の教育を実践。真の美しさを身につけた自立した女性を育成
1886年に共立女子職業学校として創立された共立女子学園は、「女性の自立と自活」をめざし、女子の総合教育機関として発展してきました。八王子市に共立女子第二高等学校が設立されたのは1970年のことで、中学校は1984年に開校しました。「誠実・勤勉・友愛」を校訓に掲げ、「豊かな感性を身につけた女性」「自ら考え、発信できる女性」「他者を理解し、共生できる女性」という三つの女性像を理想とした全人教育を実践しています。ひいては組織のなかでの役割を考え、自分らしく活躍する「セルフリーダーシップ」を発揮し、広く社会に貢献できる自立した女性の育成に努めています。
この日のオンライン説明会は、校内施設を紹介する動画の上映から始まりました。同校は八王子の丘陵地にある広大なキャンパスのなかにさまざまな施設を有し、多彩な体験型の教育を行っています。たとえば、四つの実験室を備えた理科教室では、中学3年間で約100の実験を実施します。菜園の「ポタジェガーデン」では、地元農家の指導の下、堆肥づくりから始める循環型ファームを営み、四季折々の野菜や花を栽培します。また、ネイティブ教員が常駐し、留学生との交流の場などに活用している「グローバル・ランゲージ・スクエア」や、午後7時まで利用できる自習室などがあり、オンライン学習を可能にするWi-Fiも全館に整備されています。加えて、7万冊に迫る蔵書を誇る図書館を使って、3年間で100冊の読書を目標とする「3-100計画」も推進しています。入試広報部主任の戸口義也先生は、「本校では体験を重視した学びをモットーとしています。中高生の年代は非常に多感で、人間としての骨格ができあがる大切な時期です。恵まれた自然環境や充実した学習施設を存分に活用し、自分の器をどんどん成長させてほしいと考えています」と話しました。
伝統的な女子教育に熱心な点も特徴です。中学3年間を通して美しい所作を身につける礼法の授業を実施し、高2では茶道・華道・装道を学ぶ「和躾(なごみ)の日」を設けています。
次に、カリキュラムについて説明がありました。中学では基本的に能力別・志望校別のクラス分けはありませんが、中3の英語・数学・国語の一部では少人数グレード制による授業が行われています。高校では、難関大学をめざす「特別進学コース」、幅広い進路に対応する「総合進学コース」、高い英語力とグローバルマインドを養う「英語コース」の3コースに分かれ、高2以降は「共立進学コース」を含めた4コース制となります。戸口先生は「英語コースでは語学教育機関と連携したプログラムを進め、CEFRのB2(英検®準1級と同等)レベルの英語力の習得をめざします。共立進学コースは共立女子大学を第一志望とする生徒が対象で、同大学の講義の受講が認められるなど、高大連携プログラムが設定されています。受講した科目は共立女子大学に入学後、単位として認定されるため、時間的な余裕を留学や資格取得の学習に充てられます」と話します。
英語教育にも定評があります。「4技能統合型授業」を導入し、アクティビティーなどを取り入れながら実践的な力を培い、教科書を繰り返し学習しながら基礎力の定着を図る「レイヤードメソッド」も採用しています。さらに毎年、中1~3で英語暗唱の正確さや表現力を競うレシテーションコンテストが開催されます。中2では全員参加の「ブリティッシュヒルズ研修」を実施するほか、希望制のニュージーランドホームステイ(高1・2)やターム留学(高1、英語コースは必修)などの国際プログラムも充実しています。
これらの教育の成果は高い進学実績として表れています。戸口先生は「2023年度卒業生の現役進学率は99.3%に上ります。そのうちの約半数は、内部推薦で共立女子大学に進学します。一方、外部大学への進学希望者には、1学年の人数を上回る200以上の指定校推薦枠があります。内部推薦の権利を保持したまま他大学を受験できる制度もあるので、安心して自分の進みたい道に挑戦してください」と述べ、説明会を締めくくりました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
八王子の丘陵に広がる緑豊かなキャンパス。9面分のテニスコートやゴルフ練習場、ソフトボール場など運動施設も充実しています
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