受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

八雲学園中学校

2023年6月13日(火)

アメリカ海外研修を通して、次世代のグローバルリーダーを育成

 1938年創立の八雲学園は、「生命主義」「健康主義」を掲げ、総合的な人間教育を実践しています。2018年度より男女共学となった同校は、これまで培ってきた伝統を継承しながら、新しい時代に対応した環境の下、英語を特に重視し、国際社会で活躍できるグローバルリーダーの育成をめざします。

 この日の説明会は、学園が所有する海外研修センター「八雲レジデンス」を紹介する動画から始まりました。アメリカ・カリフォルニア州のサンタバーバラにあり、リゾートホテル並みの環境が整ったこの施設を拠点に、さまざまな海外研修が実施されています。

 その海外研修について、2人の生徒がオールイングリッシュで発表しました。高1のSさんが紹介したのは、中3全員が参加するアメリカ研修での体験です。UCSB(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)で英語教育専門のUCSB教員による習熟度別授業を受けるというものです。ほかにも姉妹校のケイトスクールとの交流や市内観光などで、本場の英語や文化に触れた体験を英語で伝えました。続いて、高2のYさんが高1の希望者が参加する「1カ月語学留学」を紹介しました。通常はアメリカ・カリフォルニア州サンタバーバラでの3か月の語学留学を含む「9カ月プログラム」が行われるのですが、新型コロナの影響で短縮されたそうです。海外での学びを経験した2人は、「もっと英語を勉強して視野を広げたい」と夢を語りました。

 次に、理事長・校長の近藤彰郎先生が登壇し、「本校は開校以来、英語教育とグローバル教育に本気で取り組んできました」と語りました。昨年度も、十分な感染対策を行いながら5回の海外研修を実施したとのことです。また、海外に出向くだけでなく、30年以上交流のあるアメリカの姉妹校・ケイトスクールの生徒の受け入れも行っており、「学校にいながらにしてグローバル体験ができます」と近藤先生は話しました。1学年の定員が144名だからこそできる少人数教育についても触れ、「どの大学に進学することになっても道が開けるように、一人ひとりの能力を見つけて伸ばす“個が輝く教育”を実践しています」と強調しました。

 続いて、副校長の横山孝治先生が「グローバル教育」「進路指導」「チューター制」「文化体験」の四つについて説明しました。まず「グローバル教育」では、同校を含む50か国230校が加盟する国際私立学校連盟「ラウンドスクエア」を紹介しました。年に一度開催される国際会議に数名の生徒が参加するほか、海外の加盟校との交換留学も行っています。「進路指導」では、平日の放課後に行われる補講「SP(Support Program)」をはじめ、長期休暇中に行われる習熟度別クラスでの授業、約90講座が開講される「夏期進学講座」などにより、きめ細かく学習をサポートしていることが紹介されました。そして、日々の学びや学校生活になかで生まれた悩みの相談に対応するのが「チューター制」です。正・副担任以外の教員が担当し、中学3年間、面談や電話、タブレットなどでのやりとりを通して、一人ひとりの生徒をきめ細かくサポートしているそうです。

 最後の「文化体験」は「月に1回は感動体験を」という、校長の近藤先生の思いが詰まったプログラムです。横山先生は「芸術鑑賞や博物館・科学館見学のほか、交流のある海外校の生徒とのアクティビティーなど、多彩なプログラムがあります。これらを通して、社会人としての基礎となる広い視野とコミュニケーション能力を育てていきます」と結びました。

イメージ写真 木の香りが漂う図書室と自習室。リラックスできるソファもあり、生徒たちの憩いの場となっています

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