受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

芝中学校

2023年5月24日(水)

仏教精神の下、自主自立の心と
伸びやかで豊かな人間力を育成

 芝中学校・高等学校は、浄土宗の子弟教育を目的として1887年に設立された浄土宗学東京支校を前身とする中高一貫の男子校です。「遵法自治」を校訓に掲げる同校は、大乗仏教を精神的基盤とする人間教育を実践し、自身の力で人生を切り開いていくための基礎力の育成に努めています。

 大学進学実績の高い進学校としても知られる同校ですが、「何より、学校が生徒にとって楽しい居場所であってほしい」というのが先生方の願いです。あいさつに立った校長の武藤道郎先生は、「仲間や教員との交流にこそ学校で学ぶ大きな意義があり、そのなかで生まれる気づきや友情は男子の成長に欠かせません。彼らには、将来しっかりと自分の家族を守れる人になってもらいたいのです。『困ったら肩を貸す、困ったら肩を貸してほしいと言える』関係を築き、家族を守り、仲間を思える大人に成長していってほしいと願っています」と述べました。

 続いて、学校生活の様子を撮影した動画が上映されました。登校風景や校内施設の案内から始まり、授業のシーンでは、ネイティブ教員による対話形式の英語レッスン、多彩な実験やフィールドワークを取り入れた理科など、体験型の取り組みが次々に紹介されました。興味深そうに授業に臨む生徒たちの姿が印象的でしたが、昼休みに無邪気に遊んだり、手作り弁当をほお張ったりするほほえましい様子も映し出され、和やかな雰囲気が伝わってきました。

生徒の興味・関心を引き出す
教科横断型のオープンな学び

 次に理科(化学)担当の兵藤友紀先生が、同校独自の特別講座「芝漬ゼミ」について説明しました。これは、教科や学年の枠を超えて実施される課外講座です。心理学、太陽電池製作、昆虫の世界など、生徒の知的好奇心を刺激する多彩なテーマを設定し、昨夏からは東京慈恵会医科大学と同大附属病院による中高大連携の取り組みも始まっています。最前線で活躍する医師から講義を受けたり、AED(自動体外式除細動器)や高規格シミュレーターを用いた本格的な医療実習を体験したりするほか、実際の症例に基づいたケアカンファレンスや救急医療の現場見学などもあり、充実した内容です。兵藤先生は「本校の卒業生が多数在籍している大学なので、芝漬ゼミには非常に協力的です。今後もしっかりと継続し、体験の機会を増やしていきます」と語りました。

 最後に、入試・広報部部長の池之上正明先生が登壇し、入試について説明しました。2023年度入試の実質倍率は1回が2.5倍、2回が3.4倍となりました。配点は国語・算数が各100点満点、社会・理科が各75点満点で、得点率(4科合計)約60%が合格の目安です。「配点が高い国語や算数で確実に得点し、特に得点差が出やすい算数は、できる問題を正確に解答することが重要です」とのことでした。

イメージ写真 東京メトロ日比谷線「神谷町」駅から徒歩5分。都営地下鉄、JR、東京モノレールも利用でき、交通至便な立地も魅力です

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