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学校説明会レポート
日本女子大学附属中学校
2023年5月23日(火)
切磋琢磨して豊かに人が育つ学校に
自分で考え、学び、行動する力を養う
1901年に日本初の女性の総合高等教育機関として大学とともに日本女子大学附属高等女学校が開校し、1947年に日本女子大学附属中学校が開校しました。同校は、創立者の成瀬仁蔵が掲げた教育方針「自学自動(自ら考え、自ら学び、自ら行う)」を120年以上にわたり受け継ぎ、生徒が主体的に学び、本質を追求することを重視した教育を行ってきました。
説明会の冒頭、中学校校長の野中友規子先生は、「自分の役割を考えながら、他者と力を合わせて何かを成し遂げる過程で人格は磨かれます。本校は、人格をつくり上げていくための学びを実践しながら、切磋琢磨して豊かに人が育つ場所でありたいと思っています」と語りました。
同校は自治活動が盛んなことでも知られています。日々の学校生活や行事の運営などは生徒主体で行われるので、話し合いを通じて物事を進めていくスキルが自然に身につきます。運動会や文化祭は中学・高校が別々に行うため、中学生もリーダーシップを発揮したり、フォロワーとして支えたりしながらイベントを作り上げていく過程を繰り返し経験できる点も魅力の一つです。
進路については、毎年卒業生の約75%が日本女子大学に内部進学しますが、他大学進学者の半数以上は学校推薦型選抜で合格しています。総合型選抜での合格者も多く、同校での学びを通じて培われた書く力、語る力が生かされています。野中先生は、「生徒たちは、自然に囲まれた環境のなか、伸びやかで朗らかに探究心を持って学業に励み、豊かな人生を歩むための根幹を築いています。変動する時代を楽しむ余裕を持ち、新しい明日を共に創造できる人に成長することを願っています」と結びました。
発表を通して自己を見つめる
実物に触れて深い知識を養う
続いて、各教科の先生から学習内容の説明がありました。国語ではスピーチ発表、作家研究、討論などを通して生徒の自己表現力を育成。教科書だけではなく、文庫本を1冊読み切って、その作品を味わうことで自己を探ります。数学では「なぜこうなるのか」を常に考えながら、論理的思考力を養います。授業は各学年で週4コマあり、そのうち1コマは少人数制でのきめ細かい指導を実施します。理科では、年間40回以上の実験・観察を行い、実物に触れることを大切にしています。社会でも、実物を見て学ぶことが重視され、鎌倉での校外学習、模擬投票などを通じて、知識を深掘りして考える力を養います。英語では、グループワーク、スピーチ発表などを多く取り入れ、4技能を伸ばします。習った文法を使いながら、海外の学校とのオンライン交流やミュージカルに取り組み、英語を使う楽しさも経験します。
2024年度入試では、附属小学校で現6年生のクラス定員を減らしたことを受け、2月1日の第1回の募集人員を10名増の110名に変更する予定です。
この日は、説明会終了後に校舎内の見学が行われ、中学生の4時間目の授業を見ることができました。音楽ではバイオリンの演奏、家庭科ではハーフパンツの製作が行われていました。また、外国人教員による少人数制での英会話の様子も見学でき、参加者は同校の多様な学びを間近で確かめました。
音楽の授業では、中1からバイオリンを演奏します。楽器の扱い方からさまざまなテクニックまで学び、音楽会でその成果を披露します
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