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学校説明会レポート
聖園女学院中学校
2023年5月16日(火)
緑豊かな落ち着いた環境で人間性を高め、使命を見つける
聖園女学院は1946年、聖心(みこころ)の布教姉妹会を母体として神奈川県藤沢市に開校しました。カトリック精神に基づき、生徒一人ひとりが自分の使命を自覚して成長することを教育目標としています。
説明会の冒頭、校長のミカエル・カルマノ先生があいさつに立ち、「本校は宣教師がつくったミッションスクールですが、信者を育てることが目的ではありません。生徒一人ひとりが、自分が何のために生きているのかを考え、目標を見つけるよう促しています」と話しました。また、2024年度からの新たな取り組みとして、高校募集の実施と、制服のモデルチェンジが発表されました。
続いて、中学教頭で生徒指導部長の鹿野直美先生が学校生活について説明しました。同校では「人間の尊厳のために」をすべての教育活動の基盤とし、総合的に人間性を高めることdを重視した取り組みに力を注いでいます。たとえば、中1・2での「プロジェクトアドベンチャー研修」や、中1・高1での「礼法講座」では、人とのかかわり方、相手を思う心とそれを表現する方法などを学んでいます。緑に囲まれたキャンパスも同校ならではの魅力です。天気の良い日は富士山や江の島を一望でき、四季の草花や野鳥の観察も可能で、校内ではフィールドワークも行われています。「授業の前には黙想をして心を落ち着かせてから学習に取り組みます。本校は、心と体を鍛え、感性を磨くのにとても恵まれた環境です」と語りました。
英語・国際教育については、英語科主任で国際交流室長の江藤幸代先生が説明しました。中2~高3を対象としたネイティブ講師からマンツーマンでレッスンを受けられる「オンライン英会話」は、学校と自宅で合わせて年間100回利用できるそうです。中1~3が対象の「多読」では、オンライン上にある1000冊以上の洋書から、好みのジャンルのものを自分のレベルに合わせて選べます。また、より洗練された表現力の習得をめざす生徒のために、中上級者向けの取り出しクラス「Advanced Class of English(ACE)」を設置していることも紹介されました。海外研修は、「ニュージーランド中期留学」(中3の1~3月)、「ニュージーランド1年留学」(高1の1月~高2の11月)、「カナダ研修」(高1の夏休み)があり、このほか、校内にいながら英語でのアウトプットができる場として、ネイティブ専任教員が放課後に常駐する「Misono English Academy(MEA)」という教室も用意されています。海外大学への進学については、同校はUPAS(海外大学進学協定校推薦制度)に加盟しているため、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアの提携大学への道が開かれています。「本校での英語教育を経て、グローバルな世界へと羽ばたく女性が多く出ることを願っています」と、江藤先生は締めくくりました。
最後に、入試広報部長の鐵尾千恵先生が、進路指導について話しました。同校は、進路は人生そのものと考え、生徒一人ひとりがみずからの使命を見つけるためのキャリア教育に力を入れています。中1では、これまでの12年間を振り返るワークシートの作成や、身近な人への職業インタビューに取り組むほか、江東区豊洲のキッザニア東京での職業体験(中2)、「調べ学習」(中3)なども行います。新聞記者や弁護士など、さまざまな職業人から話を聞く機会もあり、仕事についての考察を深めていきます。高校では、「志望校を大学名で選ぶのではなく、まずは自分がどの学問を深めたいかを知ってほしい」と、説明会を実施。上智大学や南山大学との高大連携で、早くから大学の学問に触れることもできます。また、「放課後自習支援」「放課後の補習・講習」「長期休業中の補習・講習」「受験対策講座」といったサポートも充実しています。鐵尾先生は「これらの取り組みと、進路指導体制を一新した成果が表れ、ここ数年で難関大学への合格実績が伸びています」と話しました。
「Misono English Academy(MEA)」では、カジュアルな英会話レッスンや季節にちなんだイベントが行われているほか、英検®の二次対策にも対応しています
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
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