受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

Spotlight

(「24年7月号」より転載/24年6月公開)

東京成徳大学
中学・高等学校

グローバル教育と留学での経験を
それぞれの未来へとつなげていく

 東京成徳大学中学・高等学校は、「未来を見据える」「世界を知る」「自分を拓く」という三種類の教育手法を用いて、創造性・主体性・チャレンジ精神を備えたDistinguished Learner(自律した学習者)の育成をめざしています。2022年度から整備された新留学プランの内容と、6年間での体験から視野を広げ成長していく生徒たちの様子について、国際交流部部長の茂原輝光先生に伺いました。

海外で「学ぶ」ことを中2で経験
「生活して学ぶ」中3での留学

フィリピン・セブ島での英語レッスン

 「成徳」(徳を成す)の精神を持つグローバル人材を育成する東京成徳大学中学・高等学校は、生徒たちの多様な学び方、進路の選び方に対応しています。国際交流部部長の茂原輝光先生は、「本校の『留学』は、海外で過ごす期間のみを指すのではなく、中1から取り組む留学に向けた学び、そして帰国後、留学で広げた視野を高校課程での学びへとつなぐ、『6か年にわたる留学』を意味します」と強調します。

 同校では、20年以上にわたり、中3での学期留学を実施してきましたが、2022年度から「新留学プラン」を整備。中2で全員が、フィリピンのセブ島で2週間の語学留学を経験し、中3の3学期には、ニュージーランドでの3か月の留学(留学タイプ)か、国内でのグローバル教育(国内タイプ)かを選択できるようになりました。

 「中3で行くニュージーランドが初の海外留学ではなく、中2で全員が一度海外で英語を学ぶ経験をします。2週間、語学学校内で学ぶだけの経験から、『次は生活する3か月へ』という覚悟を持って留学に臨むことで、生徒は成長していきます」と茂原先生は話します。

 中2のセブ島での2週間は、毎日の英語のレッスンのほか、現地の経済的に恵まれない子どもたちに日本人が勉強を教えているボランティア施設も見学します。「生徒は子どもたちと楽しく遊びながらも、その子どもたちが住む街を歩き、貧しい生活環境を目の当たりにして、子どもたちが置かれている現実を知ることになります。中2の生徒にとってこうした体験は大きな衝撃となります」と、先生は現地での生徒の様子を話します。

なりたい自分を見つけ
学びたいことから進路を選ぶ

ニュージーランドでの3か月間の留学。ホストファミリーともたくさんの思い出をつくります

 ニュージーランドの現地提携校は約40校あり、基本的に一つの学校に生徒は3名以内で振り分けられます。留学した生徒のレポートには、「毎日課題と向き合い続けた3か月だった」という声が多く寄せられるとのことです。

 留学、国内でのグローバル教育のどちらを選択しても、中3の3学期は通常授業ではなく特別プログラムとなるので、国内タイプを選択した生徒にも特別な3か月間が待っています。ブリティッシュヒルズでの研修のほか、さまざまな国際交流の機会を設けた探究型授業や、国内にいながら海外とつながるプログラムを多数受けることになります。「どちらにしても『自分で選ぶ』ことが重要です。それによって責任が伴い、主体的に取り組むようになります」と先生は言います。

 多くの体験を重ねることによって視野と選択肢が広がり、海外の大学に進んだ卒業生もいるそうです。「どの大学に進みたいか」ではなく、「これが学びたいからこの大学に行く」という考えで進路を選んだ結果、それがたまたま海外の大学だったということです。「進路決定とは本来そうあるべきで、学校もそのように指導しなければならないと思います」と、先生は力強く語り、「中学受験においても、『こんな勉強や経験がしたい。だからこの学校に行きたい』という学校選びをしてほしいと思います。本校は、『なりたい自分』を探し、見つけて、未来へ向かう生徒を応援しています」と結びました。

《学校のプロフィール》

東京成徳大学中学・高等学校

所在地:〒114-8526 東京都北区豊島8-26-9
TEL:03-3911-7109

Information

※学校説明会などの情報は下記よりご確認ください。
www.tokyoseitoku.jp/js/admission/news/orientation/index.html

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