受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(「24年8月号」より転載/24年7月公開)

桐朋中学校・高等学校 第73回桐朋祭 6月1日(土)~3日(月)

個性豊かな桐朋生が
独創性の大波をつくり上げた3日間

抜けるような青空の下、実行委員や校長先生によって桐朋祭の開会が宣言されました

 6月1日(土)~3日(月)の3日間にわたり、桐朋中学校・高等学校の文化祭が開催されました。今年の桐朋祭のスローガンは大波という意味も持つ「鯨波」。桐朋生の個性と一体感の大きな波で、コロナ前を「超えた」桐朋祭をつくろうという思いが込められています。昨年から一般の来場者を迎え、第73回となる今年は飲食団体数をさらに増やし、「コロナ前の桐朋祭を超える」という意気込みを見せていました。

 編集部が訪れたのは1日目となる6月1日。校門近くには、スローガンにちなみ、クジラと大波を描いた横断幕が掲げられています。そして、海を思わせるブルーが印象的なアーチが、来場者を出迎えます。クジラをモチーフにした、色鮮やかな大垂れ幕が目を引く共用棟2階テラスのステージで行われるのは恒例の開会式です。文化祭実行委員長と、校長の原口大助先生のあいさつ、生徒が作詞・作曲を手掛けた文化祭テーマソング「白鯨」の生披露などがあり、音楽部による華やかなファンファーレとともに、桐朋祭の開幕が宣言されました。

 この日の開場時刻は12時だったこともあり、食堂は昼食をとる来場者で早々に混雑し、各飲食団体にも軒並み長い列ができています。基本は食券売り場で食券を買い求めますが、テラスステージのすぐ横にあるジュース売り場やワッフルを販売する「喫茶ベルギー」では交通系カードでの会計も可能となっていました。飲食団体のなかでも人気を呼んでいたのが、剣道部による焼きそば屋台「麺道」です。伝統の塩焼きそばは、具だくさんでボリューム満点。多くの来場者が剣道部員の調理姿を見守っていました。そして、夏日となったこの日はスキー部によるかき氷も大盛況です。メロン・イチゴ・ブルーハワイといった定番だけでなく、杏仁豆腐・コーヒー・ライチなど珍しいフレーバーも楽しめるとあって、人気を博していました。

地学部の名物となっているロケット打ち上げ。展示教室では、どのような種類のロケットを打ち上げたのか間近で見ることができました

 毎年大人気の交通研究部は、2教室を使っての展示ですが、開場直後に25分待ちとなるほどのにぎわいを見せていました。横浜市の桜木町駅・信越本線の横川駅・小田急線の新松田駅などさまざまな駅周辺のジオラマと、その間を駆け抜ける鉄道模型に、子どもたちが目を輝かせていました。また、来場記念として、部員から文化祭特製きっぷが手渡され、思い出に残るおみやげとなりました。

 2教室を使って行われた中1の学年参加展示は、「84期生が創る本物らしい入試問題」がテーマです。一つ目の教室では、生徒たちが考えたもののなかからピックアップされた各教科の問題がプリントで渡されたほか、受験生へのメッセージなどが掲示され、二つ目の教室では、桐朋生から出題された問題を解くコーナーも用意されていました。

 生物部では、「みや林」と呼ばれる校内の雑木林ツアーが開催されました。部員の案内とともに、みや林にいるアリやクワガタなどを観察し、豊かな生態系に触れることができました。化学部は、さまざまな演示実験を来場者の目の前で披露し、化学の楽しさを伝えました。地学部では、砂金探し体験のほか、生徒たちが発掘した化石や鉱物を間近で観察することが可能に。小学生たちは、生き生きとした表情で部員による楽しい解説に耳を傾けていました。

 2日目には、桐朋高校OBでもある松井ケムリさんがメンバーの人気お笑いコンビ「令和ロマン」を招いての講演を開催するなど、過去最大規模となった今年の桐朋祭。来場者も、在校生が中心となってつくり上げた情熱という名の大波に、元気と勇気をもらえたのではないでしょうか。

完成度を上げるため、開場ギリギリまで制作されたというアーチ。その思いは来場者たちの心に届いているはず クイズ研究部による早押しクイズ体験に多くの子どもたちが参加。ハイレベルな難問・奇問にも果敢に挑戦していました
剣道部による屋台「麺道」が5年ぶりに復活。具だくさん&大ボリュームの塩焼きそばを買い求める来場者が列を成していました 受験生とその保護者向けに個別相談コーナーも設置。さまざまな質問に先生方がていねいに対応してくれます 生物部では、生き物に直に触れられるタッチプールを用意。子どもたちが歓声を上げながらカメやヒトデに手を伸ばします
化学部の「大演示」も立ち見が出るほどの大盛況。酸化鉄とアルミニウムのテルミット反応など、化学の楽しさに触れられる実験が繰り広げられました 小学校舎と中高校舎の間にある雑木林「みや林」を生物部員が案内するツアー。50名ほどが参加し、豊かな自然に触れました 大人気の交通研究部では、精巧なジオラマを展示。その間を駆け抜ける鉄道模型の姿に、たくさんの小学生が目を輝かせていました
毎年テーマを反映させたフォトスポットを用意。今年はかわいいクジラが来場者を記念撮影に誘っていました 校門横に用意されたメッセージボード。来場者から桐朋生たちへの感謝の思いが数多くつづられていました

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