受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 桜蔭中学校

悲喜こもごもの桜蔭受験

Y.Tさん

 今思えば、サピックスで過ごした2年半は、とても楽しかった貴重な思い出です。
 しかし、ずっと楽しかったわけではなく、ときには涙を流したこともありました。思うようにテストで結果を出せなかったとき。自分の力不足で、みんなについていけなかったとき。大変悔しかった思い出ですが、いざ受験を終えて振り返ると、懐かしい大切な思い出でもあります。
 また、私にとって良い経験となったことは、6年生の10月1日、SS特訓が始まってから、第一志望校を桜蔭中に変えたことです。志望校対策が、ほかの人に比べて少し遅れてしまったこと、桜蔭の算数の問題は私との相性があまりよくなかったことから、不安になることもありましたが、一番の心の支えになったのは、両親や妹、サピックスの先生方、そして志望校別のコースに突然入ってきた私を温かく迎えてくれたクラスメイトたちでした。
 桜蔭を目指してからの一番の思い出は、なんといっても母との「桜蔭国語特訓」です。桜蔭の国語は長文記述で、急いで解くあまりに、文章全体の意味が通じず、誤字脱字もあって、「こんなものでは全然ダメだ」と母に厳しく指導されました。はじめは母の主張に何の根拠も感じられず、反発しましたが、母と私2人で一緒に過去問を解き、解答用紙を交換して答え合わせをして、意見を述べ合っているうちに、母を信じるようになり、それとともに自分に自信が持てるようになりました。そのやり方が正しかったかどうかは今でもわかりませんが、それでも桜蔭合格に導いてくれたのは間違いありません。
 そんな楽あれば苦ありの受験生活でしたが、後悔や未練は少しもありません。皆さんも、「完全にやり切って、もう思い残すことは何もない」と受験本番で思えるように、頑張ってください! 応援しています。

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