受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2024年度中学受験  サピックス小学部第30期生/受験体験記

進学校 筑波大学附属中学校

初志貫徹

K.Sさん

 2月2日の夜。
 僕は机に並べた2枚の受験票を見つめていた。
 1日に惜しくも不合格となってしまった早稲田中の第2回の受験票と、憧れつづけていた筑波大附属中の受験票だ。
 1日目に受けた早稲田中の算数は図形が沢山でることから、SSでも繰り返し図形特訓をして、対策を十分にとっていた。他の教科でも過去問では合格点がとれていた。
 土特やSSのクラスの中での成績も常に上位につけていたから、いつもどおりの力を出せていたら合格できると思っていた。
 ところが現実はそう甘くはなかった。
 結果はまさかの不合格。
 いま振り返ってみると、僕は当日の朝からとても緊張をしていた。
 うまく気持ちを切り替えることができなかった。恐らくこの緊張という敵に僕は負けてミスを連発してしまったのだろう。
 とにかくすごく悔しかった。
 午後に受けた学校には合格をもらえたが、僕はとにかく3日の受験校の事で頭が一杯になった。
 対策もばっちりしてきたし、受かる可能性の少しでも高い早稲田中に再チャレンジするのか。
 それとも、合格の可能性は低いが、憧れつづけた筑波大附属中を受けに行き、初志貫徹するのか…。
 僕は究極の決断を迫られていた。
 そこで僕は何度も相談に乗って下さった先生に電話で話を聞いてもらった。
 先生は僕にこんなアドバイスをくれた。
 「筑波の熱望度合が10だとしたら、早稲田はどのくらい? 5だったら筑波。8だったら早稲田をリベンジ。自分のこれまでの努力を信じて、後悔のないように!」と。
 このアドバイスのおかげで、僕は初志貫徹する決意ができた。
 そして、結果はまさかの「合格」。
 母から結果を聞いたときは涙が止まらなかった。
 最後に皆さんに伝えたい事。
 自分を信じて、自分の夢に向かって、最後まで絶対に諦めないこと!!
 サピックスの先生方、いつも優しかった受付の方、警備員さん、クラスの仲間。
 本当にありがとうございました!

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