受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第30期生/受験体験記

進学校 広尾学園中学校

一問に笑う

N.Tさん

 「合格」
 自分の受験番号を見つけた。その瞬間、母は涙、父は喜び、私はガッツポーズ。家族三人で強く抱き合い大喜びした。これまでの辛さや緊張がふっきれた瞬間だった。
 さかのぼること3年半。私はサピックスの教室で入室テストを受けていた。合格し、クラスは真ん中の一つ上。5年生まではそこまで勉強しなくても真ん中くらいのクラスだったので、安心していた。しかし、5年生の終わりから成績が少しずつ下がり始めた。そして初めての志望校判定テスト、広尾学園の合格可能性は20%。その後も合格可能性は一度も上がることはなかった。「無理かもしれない」と思うことはあったが、諦めることは一度もなかった。それは「行きたい」という強い気持ちを持っていたからだ。5年生のとき、ある一人の先生に出会った。その先生は、勉強のコツややり方をたくさん教えてくださった。その通りにすると、解ける問題がどんどん増え自信につながった。しかし、ケアレスミスをなくすことができず、毎回のテストでいつも一問に泣いていた。授業最終日、緊張や不安のあまり質問教室で相談し、アドバイスを頂いた。
 そして2月1日の午後、私の決戦。全力で取り組み後悔はなかったが、不安でいっぱいだった。結果は「不合格」だった。リベンジは2月5日。気持ちを切り替え挑んだ2月5日。手応えは少し。でもやりきった清々しい気持ちだった。翌日の結果発表。ドキドキしながら画面をスクロールし、番号を見つけた。一問に笑えたのは本番が初めてだった。合格可能性20%の私が合格できたのは、全力で支え続けてきてくれた両親、質問や相談に真剣に向き合ってくださった先生方、切磋琢磨したライバルであり仲間であり共に頑張った友達のおかげで、とても感謝している。
 最後に、受験生の皆さん、成績が伸び悩んだり辛いことがあっても、自分を信じて目の前のことに全力で取り組み、最後まで諦めない強い気持ちでがんばれ! 祈・合格!

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