それは、２月２日午前９時のこと。
　「合格おめでとうございます」
　その表示を見た瞬間、家族全員が喜んだ。今までの頑張りがこの日実ったのだ。
　僕が、サピックスに通い始めたのは新４年の時だ。最初は上から２番目のコースで、夏期講習の時に１番上のコースになった。けれど５年になると成績が下がっていき、６年の初めには真ん中までに落ちてしまった。
　秋になると面接模試が近づいた。その前の学校別サピックスオープンの結果は、第一志望の駒東が40％、自分が得意としている理科と社会の配点は高く、同じ日付で同じ偏差値帯の中学校は80％だった。その結果を踏まえて国語科の先生が、「80％の方の中学校は面接があるから、志望校を変更するのは今のうち」だとおっしゃった。これは僕にとっては苦しい選択だった。けれど、４年のころから憧れていた駒東に行きたいという願いは消えていなかったので、僕は駒東への道を選んだ。
　その日からは、必死に勉強した。最後のマンスリーは絶対にブロック落ちはしたくないと思った事、過去の経験から後悔のない３か月にしたい、などという思いから。
　そうしたことで、無事に駒東に合格することが出来た。これにより、努力は必ず報われるということを実感した。
　さて、次は駒東を目指す君たちへのアドバイスコーナーです。
●国語
①漢字を落とさない
②文章に線を引く
③一つぐらい記述がかけなくても気にしない
●社会
①記号や単語はほぼ取りたい
②最初のリード文はパパッと読みたい
●算数
①捨て問の判断を過去問で慣れておく
②小問集合は完璧に
●理科

①大問１は差がつくからできるだけ取っておこう

②大問５はかなり難しいので、それに費やす時間を見直しに使った方がよし

●全ての教科にいえること
①解ける問題からやる
②記述は丸ではなく部分点を狙おう
　最後に、今まで支えてくださった家族や先生方、本当にありがとうございました。