受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 豊島岡女子学園中学校

ありがとう中学受験!

R.Sさん お子さんの名前 Mさん

 「都会の子は、小3の2月から塾に行く子が多いみたい、うちの娘達もそうしたよ!」「このあたりの小学校の子はほとんどが中学受験するみたい」と職場の上司や小学校の友達のお母さんに聞き、「へ~、そういうものなのか…じゃあとりあえずうちもそうする? 入室テスト受けてみる?」と、親子共々軽い気持ちでのサピックス生活が始まりました。
 母親の私自身が中学受験の経験がなかったこともあり、小学生の頃からそんなに勉強しなくても…小学生のうちは友達と公園で走りまわっていてもいいのでは…?と中学受験をするということに対する葛藤があり、サピックス生活が始まっても、「勉強しなさい」と言うことはほとんどなく、娘もとりあえず塾に通いなんとなく課題はやる(父親が最低限のやることリストを作成、娘はその内容はやるがそれ以上進んでやることはない)という毎日が過ぎていきました。しかし、学年が上がるにつれて通塾する日が増えると、自宅学習の時間を確保することも大変となり、共働きの我が家では、塾への送迎(次女も連れて)からお弁当作りなど、本人を含め「なんとなくやる」という気持ちで続けられるほど生易しいものではなくなりました。
 ちょうどその頃(6年の夏休み)初めて学校見学に行き、「制服がかわいい! 生徒さんの雰囲気が素敵、しかも家から近い!」と娘の憧れの志望校が決まりました。やる気スイッチが入った娘と、「こんなに時間と労力をかけるのだから、やるならしっかりやる、やらないならもうやめよう。やるなら結果はどうであれ、終わった時に後悔しないようにしよう」と約束をしました。その頃から自宅学習の内容も時にはサピックスの先生と相談しながら娘が自分で決めるようになり、「最近塾が楽しい」「今日のテストはクラスで1番だった!」「同じクラスの〇〇さんがね…、〇〇先生がね…」と家でも塾の話をよくするようになり、面談でも「最近は授業に積極的に参加するようになっており、成績も上がってきていますね」と言って頂きました。勉強面がほぼ娘に任せきりになると、家族にできることと言えば、塾弁を作る(娘の場合は温かいお味噌汁かスープは必須、時には必勝マークの海苔付き)、週末には気分転換のため家族全員でカフェに行き勉強につきあう、漫画や小説を読んでいる娘をそっと見守る(息抜きの時間はきっと大切なのだと信じて…)、あとはもちろん神頼み(お守りの数は数知れず)でした。また、受験日には毎日カツを食べさせて送り出し、合格を頂いた日には毎回ケーキを買ってお祝いしました。
 今回、塾の先生方のサポートと娘の頑張りにより第一志望合格という結果を得ることができましたが、中学受験を通して、目標に向かって努力し成長する娘の姿を見ることができたことが何よりであり、この経験を今後の人生に活かしていってほしいと願っています。

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