受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2024年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 頌栄女子学院中学校

最後まで諦めない気持ちを大切に

K.Mさん お子さんの名前 Hさん

 「えっ?」。2月2日、娘の第三志望の合格発表だった。まさかの不合格。合格力判定サピックスオープンでは常に合格可能性80%、志望者の中で1位を取ったこともあり当然合格できると思っていた。娘は泣き崩れ、私達も動揺していた。悪い流れの中、その後の第二志望、第一志望も不合格の結果となってしまった。
 2月5日の頌栄女子学院を受験するかどうか話し合った。2月3日までの受験校が全て不合格だったら受験しようとは考えていたが、実際にそうなると体力的、特に精神的にかなり厳しい。私は泣き崩れる娘を見て、「これ以上辛い思いをさせられない」と思っていたが、家族で話し合い、そしてサピックスの先生に励ましの言葉を頂いたこともあり、娘は最後に受験する決心をした。
 2月5日、緊張の中家族で受験会場に向かった。過去問をほとんど解いていないこともあり正直厳しいと思っていた。頌栄では筆記試験後同日に面接もあるが、面接直前まで親子は会うことができない。私が娘と会うことができたのは面接の直前だったため、テストの出来具合を聞くことができず、そのまま面接が開始された。娘に対して面接官から質問された。「今日のテストの出来はどうでしたか?」。私はどう答えるのかドキドキしていたが、娘は「国語は時間が足りなかったですが、その他は全部できたと思います」と回答した。その瞬間、もしかしたら?と思ったのだが、翌日その言葉通りに合格し、最後の最後で合格を勝ち取ることができたのだった。入試2回目は倍率も偏差値も上がるので厳しいと思っていた中、予想以上の結果を勝ち取ることできた。
 娘の受験勉強は決して順風満帆とは言えなかった。娘は算数が苦手で他の科目の足を引っ張る状況で、6年生になり普段のデイリーチェックでは算数も高得点を取れるようになっていたが、マンスリーや組分けでは計算ミスを連発していた。クラスの昇降のあるテストだと緊張の為か焦ってしまうようだ。過去に受験された先輩方の話を聞き、精神面も大事という話を聞いていたが、正にその通りだった。解き方が分からないなら勉強すればいいが、精神面を強くするのはなかなか難しい。私達は焦ったがとにかく前に進むしかない。焦らないように何度も反復練習をするようにアドバイスしたが、気が付けば全ての模試が終了し、1月の入試直前期に入ってしまった。ようやく娘の勉強にも熱が入り、自ら反復練習をするようになり、1月の埼玉入試では算数が一番良い結果となり、本人も自信がついたようだった。娘の入試は波瀾万丈なものになってしまったが、とにかく諦めない気持ちが最後の頌栄合格に繋がったのだと思う。

 最後に、どん底の娘に応援の言葉を頂いたサピックスの先生には感謝を示したい。
 また模試の結果は予想なので、その後に十分に学力を伸ばすことが可能であると思う。過去問を解いていなくても問題なく、とにかく最後まで諦めない気持ちが大事であることを伝えたい。

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